- 出演者
- 金原ひとみ ヒャダイン 岡藤正広
金原ひとみとヒャダインが今回から番組の新MCのに就任。そして今回は巨大商社の伊藤忠商事を取り上げる。ファミリーマートの親会社で、スポーツウェアメーカーを再建した。今では学生人気No.1の企業に。その会長は岡藤正広。商いの真髄を学ぶ。(Re就活、キャンパスキャリア、キャリタス就活調べ)。
オープニング映像。
スタジオに伊藤忠商事の岡藤正広が登場。岡藤の着ているスーツについて話題が及んだが、岡藤は紳士用の素材が伊藤忠の人生のルーツと説明した。
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日本橋三越本店にやってきた岡藤。伊藤忠グループが手掛ける売り場をまわるためによく足を運ぶという。訪れたのはポール・スミスの売り場。伊藤忠は国内外の様々なブランドとライセンス契約を結んでいる。今どんな商品が並んでいるのかを自分の目で現場を回り、確かめる作業をトップになっても続けている。岡藤は繊維部門の出身で、生地には並々ならぬこだわりをもつ。スキャバルはベルギーで設立された世界有数のスーツ生地ブランド。消費者の肌感覚を現場で感じる。伊藤忠のルーツは全国で行商した近江商人がルーツ。創業者の伊藤忠兵衛は1893年に錦糸の卸売商の「伊藤糸店」を開店。そうした経緯もあり、財閥系の商社とは得意分野が異なる。原油や鉄鉱石といった、資源が中心の財閥系に対し、伊藤忠は繊維や食料など、資源以外の分野で多くを稼いでいる。
東京・青山に伊藤忠商事の本社がある。この日、続々とやってきたのは伊藤忠のグループ会社の社員たち。業種も様々で、初対面の人も多いという。年に2回、こうした集まりを開催し、広報を通じて情報交換を行い、グループ企業として連携を強めている。中にはジーンズを作るエドウィンやコンバースジャパンなどが参加。岡藤が社長に就任する直前の2009年、グループ企業は400社以上あったが、263か所に減らす一方で、一社一社の稼ぐ力を強めていき利益を大幅に拡大した。伊藤忠本体を含めたグループ全体では1282億円から8803億円と7倍にまで増やした。スタジオでは伊藤忠のグループ会社を紹介。岡藤は、いろいろな結び付きがあることで総合力を発揮できるという。グループ会社を絞った理由に岡藤は、孤立の効率の悪い会社は統合や入れ替えをし、集約をし効率性を高めていると答えた。他の総合商社との違いには、生い立ちがそもそも違い、財閥系と非財閥系がいて、非財閥系はルーツは近江商人で近江から麻の布を売り歩いていたという。お客のニーズに応えていったことで業容を拡大していったという。
2月上旬、岡藤は関連会社の一つを訪ねた。油圧ショベルを製造販売する日立建機は日立グループから独立して5年、来年には社名もランドクロスに変更する。伊藤忠が出資を始めたのは4年前、その出資比率を26年2月に33.4%へと引き上げる。日立建機の製品の8割以上が海外向けで、建設機械の需要が今後、世界で膨らんでいくとみている。岡藤はアメリカでシェアを拡大して欲しいと答えた。岡藤はブランドのブルガリについて伊藤忠が日本に導入して大きくした実績があると語った。しかしその手は離れ、最初は一緒にやっていたが、そのうちに自分たちで自己株比率を高めて買い取るという。一生懸命やっていても商権はなくなるのでじっくり一緒にやっていくためには、出資をしてアメリカ市場で一緒にやっていくのが互いにとってメリットになると答えた。伊藤忠グループに加わって、急成長している会社が食品総合卸の日本アクセス。年間売上は2兆4100億円という巨大企業で、伊藤忠が親会社になると利益は8倍に。元々2002年までは雪印乳業の子会社だったが2000年頃に立て続けにおきた、雪印乳業と雪印食品の不祥事をきっかけに伊藤忠の傘下に。そのつながりでファミリーマートと取引が始まり、日本アクセスの売上は拡大した。物流センターの自動化などにも取り組み高い利益を売り上げる企業に成長した。
兵庫県の万代 塚口店。イートインスペースには電子レンジが並んでいた。チン!するレストランは冷凍食品やアイスが食べ放題のイベント。日本アクセスは冷凍食費を多く扱う会社としてあまり利用しない人にアピールする狙い。会場には日本アクセスの社員も。自社商品も作っているのが袋のまま温野菜を作れる商品はお客の要望に応え生まれた。企業の方針に沿って作りたいものを開発するプロダクトアウトに対し、マーケットインは市場や顧客のニーズに基づいて求められているものを開発する商法。商社が通常行うのは川上で原料や製品を仕入れて川下に流すビジネス。伊藤忠の場合はまず川下のニーズを探り、商品やサービスに反映させる。岡藤は利は川下にありと考えている。
東京・渋谷には矢印マークでおなじみのスポーツウェアメーカーのデサントのショップがある。デサントも伊藤忠グループの一社で、機能性とデザイン性を兼ね備えたウエアが指示され、ここ数年売上を伸ばしている。デサントは1935年に大阪で創業。スキーウエアや野球用ユニフォームなどを製造していたが1980年代に業績不振になり、伊藤忠経営支援に動き経営に参加した。去年には完全子会社化した。社長の小関秀一は伊藤忠の繊維部門出身で2019年にデサントの社長に。利は川下にありを掲げる伊藤忠は、その理念をグループ企業にも徹底させるために、小関のような人材を送り出し経営に深く関わるハンズオン経営を行っている。デサントは、製造した商品を問屋などのおろしていた。しかし今は直営店を持ち、自分たちも直に客と接する方向に転換。その狙いはニーズの把握。店長が見せてくれたメモには、客の声が記録され、こうしたニーズを直営店で吸い上げている。現場で集めた声は日々行われる商品開発にいかされている。この日は新作のポロシャツの客のレビューを確認すると思ってもみなかった需要はビジネスでの使用。しかしジャケットを着ると上着に襟が不格好に。そこで素材を柔かいものにすると、問題は解決した。小関が社長に就任した2020年以降は赤字だった業績は大幅に改善。今や年間130億円の売上に。以前は良いものを作れば売れるという意識が強かったデサントも、生え抜きの社員は伊藤忠の改革に確率の高い開発ができるようになったという。
デサインと小関がスタジオに登場。小関は今回の一張羅はデサントだと答え、元々は競技のためのウエアを開発していたが一般向けにオシャレに快適にしていき、その商品も広がったと答えた。またデサントの社長に就任した当時、小関は業績は厳しかったと答えた。外からの社長に社員からの反発は?には、最初の挨拶でジョークを言ってもシーンとしていたと答えたが、最終消費者にどれだけアピールして買ってもらうかが大事と社員に説き直営店を始めたという。マーケットに寄り添いすぎるリスクについて、小関は9割は消費者目線のものを作れとしているが1割は消費者目線のない世の中にないものを生み出せと伝えているという。
岡藤はツバキを応接室に飾っている理由にはお客に来るたびに変わっていると言われるが、ちょっとした変化やニーズを察知して合わせていくことが大事と答えた。岡藤は伊藤忠に東京大学卒業後に1974年に入社。繊維一筋の道を歩んだ。新人の頃は落ちこぼれだったが入社5年目には転機に、営業に配属され、スーツの生地の展示会を観に行った時のこと、どれも似たりよったりと感じた。そこで目にとまったのが、生地の説明を受ける男性客。男性は決めかねている様子だったが、家族の言葉で即決している様子に、岡藤はあるひらめきを思いついた。仕立て用の生地には、メーカーのロゴがついているものもあり、その名前は、一般の人には殆ど知られていない。女性が好む有名ブランドのロゴを生地にして売れないかと考えた。目をつけたのはフランスの高級ブランドのSAINT LAURENT。彼らが品質を認めた生地にSAINT LAURENTのロゴを付けて販売すると大ヒット。海外ブランドの有名ブランドにも着目し日本での販売権を獲得。そんな岡藤が身につけた哲学は商人は水であれ。
岡藤は商人は水であれという自身の哲学について大先輩が行った言葉で、それがずっと印象に残っていると答えた。社内会議で自分たちの要求を言うのではなく、お客の器に自分たちが水のように入り、解決策を探すのが商人の基本姿勢だと答えた。
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セルビア共和国は人口660万人が暮らしている。首都で暮らす一家はサルマという、発酵キャベツでひき肉やコメを巻いて煮た伝統料理を作った。食事が終わり、その後片付けは同じ袋に入れていく。分別はしていないという。このゴミが、セルビアの長年の社会問題に。
セルビア共和国はゴミの量は増えているのにもかかわらず処理場は作られず道端に放置されてきた。この問題に伊藤忠商事は当時ファンドなどで合同で出資し、官民連携で処理場を建設。その処理場では年間34万トンのゴミを焼却。ベオグラード市の6割のゴミを処理しているという。この処理場が出来る前はそこら中に捨てていたという。その当時は1000万トンを超えるゴミが放置されていた。メタンガスが溜まるなどし、火災もしばしば。川に汚水も流れるなどの問題もあり深刻な環境汚染に繋がっていた。伊藤忠はその問題を7年かけて解決。ゴミの山は消えて緑も戻ってきている。水を浄化する季節も建設し悪臭を放っていた水は処理されて川に流されるようになった。さらにこの施設ではゴミを燃やす過程で出た熱を利用して発電も行っている。ベオグラード市内の電力の1割を賄っている。電力を輸入に頼っていたセルビアにとってこのプロジェクトの持つ意味は大きい。
セルビアの他にもオマーンには海水の淡水化施設、デンマークにはグリーン水素の製造施設など、伊藤忠は世界各国で環境ビジネスを行っている。きっかけに岡藤は、海外での体験にあるという。イタリアのホテルにチェックインした時に歯ブラシがなく、必要な人はフロントに連絡し持ってきてもらう仕組みだったが、木でできていたという。こうしたヨーロッパの環境に対する取り組みは日本にも来ると感じ指示を出したという。今後はこうした取り組みがなければビジネスは長続きしていかないと答えた。
この日岡藤がやってきたのはセブン銀行の本社。企業秘密だらけのATM開発室があり、セブン銀行と業務提携を結び、ファミリーマート向けの銀行を開発してもらっていた。ファミリーマートには現在、1万6000台のATMがあるが、セブン銀行のものに入れ替えを行っている。これで、セブン銀行はATM設置で国内トップになる見込み。新しいATMでは口座開設ができ、マイナンバーカードがあれば手続きも簡単。利用者にも喜んでもらえ、ファミマの評判も上がる。岡藤はこれらの取り組みで伊藤忠が金融ビジネスに参入することが出来ると答え、共通にしたほうが安くなり、コンビニの課題は物流で無駄が多いので一緒に買えばやすくなると答えた。さらにセブンイレブンと伊藤忠が動画配信大手のNetflixの名をつけた商品を発売した。伊藤忠が企画。お菓子やカップ麺、冷凍ピザを販売させヒットさせた。
岡藤は本社に朝5時半に出社。MISIAの大ファンだという岡藤だが、朝方勤務を2011年から奨励している。しかしなかなか定着はしなかったため、朝早く出社するメリットをと始めたのが朝食を社員に無料提供するエリア。朝6時半から8時まではファミリーマートに並ぶ商品を3点までなら無料で食べることができる。また朝5時から7時50分に勤務エオ開始すれば割増手当がでるが。夜8時以降の残業は原則禁止。
伊藤忠商事の若手女性社員向けの寮は色々な部署の社員100人は利用している。ゴージャスな寮は男性社員向けも。個室の家賃は光熱費込みで家賃1万5000円。家具は備える毛で大谷選手も愛用する西川のマットが。利用者たちのリクエストで交流会が行われた。上司部下、同期同僚、そして部署を超えた斜めの交流を生み出そうとしている。
ここで伊藤忠商事の年収を紹介。業績がよかったらという前提で、部長クラスは最高で4110万円。課長で3620万円と紹介した。しかし今年にはもう少し行くかも知れないという。高い利益を上げ、貢献度の高い社員はこうなるがそうでないとこうはならないと答えた。また株式報奨制度をつくり、自社株を渡しているので社員は自社株を持っているとために、株価を上げなくてはいけない、配当をあげなければいけないというモチベーションは皆一緒になると答えた。
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