- 出演者
- 村上龍 小池栄子 佐藤可士和 高岡浩三 宮坂学
オープニング映像。
20年前に番組がスタートし、驚きのアイディアと執念で世にない商品やサービスを生み出し続ける経営のツワモノたちの姿が。スタジオゲストには高岡浩三、佐藤可士和、宮坂学が登場した。
愛知県豊田市と岡崎市の山間部に見えてくるのはトヨタが3000億円をかけて建設した研究開発施設。開発中の車の視察にやってきたのが豊田章男。車の乗り味を決める最終的な責任者のマスタードライバーを務めている。ドイツのニュルブルクリンクのような高低差がある厳しいテストコースを走った。トヨタの運転者目線の指摘がより心地の良い車作りにつながる。豊田は次々に車をかえて何度も壊れるまでのテストを奨励している。世界で指示される良い車をつくるために手段を選ばずに改革を推し進めてきた。その始まりは2009年。巨額赤字の中での社長就任だった。その直後には全米に広がったリコール問題が豊田を遅い、さらに東日本大震災で生産ラインなどの被害が出た。様々な苦難の中で販売台数6年連続世界トップに。豊田の世界で勝てる人材作りを行う現場を取材。トヨタの社員を育成するトヨラ工業学園はトヨタ自動車が運営する認定職業訓練校。卒業後はトヨタ自動車の正社員に採用される。豊田は卒業を控える専門学校生に特別講義を行っているという。その大半が自由な質疑応答に充てられた。
さらに豊田のドライビングをじゃんけんで勝利した訓練性が体験できるという。12年前には番組に出演した際に豊田は村上隆の言葉が自分の軸になったと答えた。宮坂は豊田章男は車を大好きな人を育てていると答え、会社は物語を商品を通じて作っている感じがあると思うと答えた。売上が伸びていても、自分の会社が作っている物語が好きじゃない人が増えている状態では、いつか駄目になるかもしれないと答えた。高岡はあれだけの感情を共有できるのはすごいリーダーシップに感じたと答えた。
16年前に誕生したのはiPhone、iPad、ヤフー。日本のIT社会を常にリードしてきたのは、ソフトバンクの孫正義。当時のソフトバンクは今と主力事業が違っていた。番組が始まった2006年は孫が大勝負に打って出た年だった。総額1兆7500億円でボーダフォン日本法人を買収し携帯事業に参入した。あまりの巨大な買収額に成功を疑う声も少なくなかった。2017年には10兆円規模の巨額資金で、ITやテクノロジー企業に投資を行うソフトバンク・ビジョン・ファンドを立ち上げた。携帯事業が稼ぎ頭だったソフトバンクグループの収益構造は一変し、劇的に資産を拡大してみせた。そして今挑戦するのは生成AIへの巨額投資。その投資を行う一社がAIを使った自動運転のスタートアップ企業。イギリス・ロンドンを拠点とする、人工知能を活用した自動運転技術を開発するスタートアップ企業でウェイブ・テクノロジーズはソフトバンクグループがエヌビディアなどが1600億円を投資した。ウェイブ・テクノロジーズのアレックス・ケンドルはウェイブの強みは独自のAI技術で、主流だった高精度のセンサーや地図データに頼るのではなく、搭載したAIが人間と同じように判断を行う。アレックス・ケンドルは当時の孫正義の投資判断については、自分たちに巨額投資をする判断は驚くべきものだったと答え、以前は業界全体は今ほど自動運転技術にはAIが重要とは思われていなかったが、孫正義は強い確信をもっていたという。孫のすごさは揺るがない信念だという。
2008年に番組ではファーストリテイリングの柳井正を取り上げた。カジュアル最大手のユニクロを展開し、率いている。2008年のファーストリテイリングの売上は5800億円。佐藤可士和デザインのロゴで攻勢をかけていくタイミングだったが、今や売上は3兆4000億円に。柳井正はなかなか成長できない時期もあったと答え、なんでだろう?と思っていたが最終目標が決めていなかったと答えた。どうせ一生をかけるなら世界一になろうと思ったと答えた。2019年にはユニクロがミラノに初出店。こだわったのは成長スピードの速さ。その舞台とし、何度も失敗を々挑んだのが海外事業。そして今や売上の半分以上が海外となった柳井は海外で勝てない日本企業について、和気あいあいとやっていくというのが、日本全体社会に馴れ合いの同調圧力があったのではと語り、成長よりも商売がうまくまわって利益が出ればいいということが目的になっていたと答えた。柳井はヒジネスの本質に流行やトレンドは神様みたいに思っていると答え、その反対が値段が神様と答え、安ければいいというものは両方とも違い、服の完成度が一番大事だと答えた。佐藤は柳井のすごさに信念の強さと答え、服で社会に対し人々を幸せにできると、ディスカッションをしていると哲学的な話になると答えた。
宮坂は孫正義について脱皮し続けている感があり、志は情報革命で人々を幸せにの理念は全く変わらないとした。その方法論がブローバンドや携帯電話やスマートフォンや投資今はAIと、本人はやっていることは全く変わっていないとした。高岡は当時孫正義に直談判しペッパーくんを借りて自社の商品を販売したことがある答えたが大ヒットに繋がったと答えた。
佐藤可士和が手掛けたのはほんまる神保町。書店で、直木賞作家からの依頼だったという。シェア型書店というユニークなしくみで本を販売する。本棚を一区画ごと借りられるが棚主が売りたい本を販売している。佐藤は佐藤は本屋で若い時にたくさんのインスピレーションをもらったと答え、今のクリエイティブになっていてそういう灯を消さないでもいいのかなと感じたと答えた。
高岡が力を入れているのは若手起業家の育成。今回視察にやってきたのは空飛ぶクルマ。そのデモフライトが行っていた。高岡が主催する若い起業家むけのイノベーション道場の門下生の福澤さんが開発したもの。この日は無人状態での試験飛行が行われ、高岡からのアドバイスを機体の開発にいかしてきたという。12基のモーターとプロペラをそれぞれ搭載。最高巡航速度は時速100キロ。
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- 江東区(東京)
東京都庁にいた宮坂。ヤフーの社長、会長を経て2019年に東京京都副知事に就任。宮坂が副知事になったのは長年紙だらけで価値遅れていた行政のペーパーレス化を促進。デジタル化を91%に推し進めた。そんな豪勢DX化の拠点は都庁の隣のビルに。3年前に設立した東京都を一変させようという組織。その名もGovTech東京。その人材は様々なスキルをもつ300人の従業員。都民向けアプリや62区市町村向けシステムを開発。ネット企業から巨大行政へ。宮坂の情熱は燃え上がっていた。宮坂は行政は生活に苦労している人のために行っていて、重い仕事だと思いながらやっていると答えた。
高岡は空飛ぶクルマはすごいと感じたのはAIで誰も乗車しなくていいということで3人乗れたほうが輸送機関としても使用できると答えた。
醤油をアメリカに広めた人物として知られるキッコーマンの名誉会長の茂木友三郎。茂木は社員から最新ビジネス書の内容の報告を受けていた。茂木は様々な情報を知る場となっている報告会を20年以上続けている。そんな茂木は、2019年の放送で悩みを抱えるメーカーを経営指南を行っていた。相談者は大阪のこんにゃくメーカーの中尾友彦代表。大逆転を狙い、こんにゃくを使ったスムージーやタピオカの開発に取り組んでいた。当時その取り組みについて、アイディア先行で詰めが甘いと評価。それから数年後、そのこんにゃくにヒットが生まれたと聞き神戸の商業施設にある惣菜チェーンで次々に売れていたのは甘辛く煮たこんにゃく。中尾が開発したこんにゃくはこの惣菜チェーンだけで月に1トン販売している。有機こんにゃく芋を100%使用し、味がしみやすい隠し包丁を入れる。惣菜店での調理時間が短縮され、さらに美味しい食感にもなると大好評。茂木からの指摘で目が冷めたという。
20年の番組の中で最も成長した人を紹介。第3位は小池栄子。当時はバラエティ番組で活躍し2006年に25歳で経済番組のインタビュアーに抜擢。小池は当時の心境になぜ自分なのか?と疑問に思ったという。
小池は自身の若い頃の姿にゲストへの物言いが失礼で今見ると最悪だと答えた。今では売れっ子の俳優だが、小池は昔よりも人に好かれたいなどの貪欲さはなくなってしまったと語り、自分がやりたいものだけを見つめこの10年は走れていたという。小池は番組を通して感じたことは、ゲストの経営者たちは皆同じことを言っていると答えた。
番組20年で大変貌を遂げたランキング第2位は高田明。当時はジャパネットのトップでテレビ通販を全国区にし人気を博していた。しかし2015年には社長を退任し長男が就任した。するとジャパネットの変貌が巻き起こった。2017年には旭人がクルーズ事業に参入し、ジャパネットホールディングスはわずか6年で年間売上150億円を売り上げる事業を作り出した。息子の就任10年で打ち上げを倍近くに増やした。旭人はその変化にこの10年で磨くの部分が広がったと答えた。ジャパネット大変貌の象徴は長崎スタジアムシティ。地元長崎に1000億円を投じて作った。ピッチを見下ろせるホテルや、ジップラインも。長崎の街に活気を生み出している。
番組20年で大変貌を遂げたランキング第1位はいろどりの横石知二。2008年の当時の放送では徳島県の上勝町で高齢者が活躍する葉っぱビジネスを生み出したと紹介された。しかし去年に悲しい知らせが町に降り掛かった。去年に横石が病気で亡くなったという。
仕掛け人亡きあとも、上勝町は葉っぱビジネスで現在も全国トップの出荷量。毎朝続々と葉っぱが運び込まれ、かつて取材したおばあちゃんの家庭でも次世代が忙しそうに収穫していた。また県外からは葉っぱ農家になりたいと移住してくる人も。また全国から葉っぱで注目される上勝町にはおしゃれな店もできた。また本格イタリアンの店も。
激動の時代をどう生き残る?に豊田章男は共感による未来づくりと答え、共感で仲間が集まって作っていくものとした。柳井正は日本の基準ではなく世界の基準で勝負するべきだと答えた。茂木友三郎は挑戦すること、リスクを取ることをしなければ前へ進まないと答えた。
村上は今日の総括に3人は完璧だった。高岡さんは「イノベーション」について、可士和さんは「個人の才能」について、宮坂さんは「行政を必要とする人々」について、それぞれ完璧な解答をした。わたしは、20年番組をやってきて、もっとも印象に残るゲストの話をした。「ユニバーサル園芸社」の会長・森坂拓実氏だ。小学生のころ、「死への恐怖」に取り憑かれた。だが、そのせいで、逆に行動的になった。人はみな同じゴールに向かっていて、逃げていては何も解決しないと。20歳で創業。住んでいた6畳一間の畳を5枚上げて、植木の温室代わりにして畳1畳で生活した。とした。
