- 出演者
- 村上龍 小池栄子 金原ひとみ ヒャダイン 岡藤正広
作家・村上隆と俳優・小池栄子がインタビュアーとなり企業トップの考えを深堀りするカンブリア宮殿。これまで放送したのは979回。大企業からスタートアップまで多種多様な経営者たちを宮殿に招いてきた。番組開始から20周年を迎えた今年4月、初めてインタビュアーが交代する。
バトンを託されたのは、作家・金原ひとみ(42歳)。20歳の時、「蛇にピアス」で芥川賞を受賞。社会を鋭く切り取る独自の視点が評価された。その後も「アンソーシャル ディスタンス」で谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞してきた。テレビへの出演自体が珍しい金原。彼女をサポートするのが音楽クリエイター・ヒャダイン(45歳)。3歳の時にピアノを始め、作詞・作曲・編曲を独自で身につけたという。京都大学を卒業後に本格的な音楽活動を開始。アイドルなどへの楽曲提供やゲーム音楽のプロデュースなどを手掛ける他、自身もアーティストやタレントとしてマルチに活動している。同世代のトップクリエイター2人が企業トップに切り込む新たなカンブリア宮殿。初回ゲストは伊藤忠商事のトップ。近年、急成長を遂げ、売上14兆円の巨大商社を率いる会長CEO・岡藤正広。出社時間は朝5時半。岡藤がトップに就任してからグループの利益は約7倍に拡大した。経済界の重鎮に新たなインタビュアー2人はどう挑むのか。
オープニング映像。
2月中旬、メインビジュアルの撮影が行われた。2人が会ったのは3年前に一度だけ。お互いの印象を聞いてみると、金原「自分の意見をはっきり言う人なんだと思うシーンがあった」、ヒャダイン「金原さんは嘘のつけない性格。僕と金原さんにオファーがきたということはそのままの感性でどう感じるかだと思うので不安視はしていない」と話した。メインビジュアルの撮影から1カ月。いよいよ初収録の日を迎えた。2人揃ってスタジオへ。セットを見るのはこの日が初めて。古代遺跡をイメージした空間に一変した。デザインしたのは映画「国宝」の美術監督・種田陽平。歴代のカンブリア宮殿のセットも手掛け、原点回帰の意味も込めて20年前のセットをオマージュして仕上げたという。金原は事前にゲストとその企業に関する膨大な資料を読み込んでいる。台本作りにも参加し、スタッフと綿密に打ち合わせをして臨んでいる。作家の大先輩・村上龍から受け継いだカンブリア宮殿。金原は自分ならではの視点を加えようとしていた。初収録の相手は伊藤忠商事・岡藤正広。社長に就任してからこれまでに伊藤忠グループの利益を約7倍に増やした。来週の放送では伊藤忠を変えた岡藤の稼ぐ秘密を解き明かす。
作家の金原ひとみ、音楽クリエイターのヒャダインを新たなインタビュアーに加え、来週から生まれ変わるカンブリア宮殿。その記念すべき1回目のゲストが伊藤忠商事の岡藤正広会長。着るものに強いこだわりを持つ岡藤会長。密着取材でその理由が明らかになる。日本橋三越本店を訪れた岡藤会長は、伊藤忠商事が日本での販売権を持つポール・スミス。伊藤忠に入社以来、長年繊維部門で働いてきた。そのため生地には並々ならぬこだわりがある。細やかなこだわりは商人として大切なことだという。本社にもこだわりがあり、応接室に珍しい花が飾られていた。お客さんの目を意識し、毎週月曜日に入れ替えている。商人として岡藤会長が一番大切にしてきたことのきっかけとなったエピソードがある。昔、25歳上の大先輩があるとき「商人は水やからな」と言ったことが印象に残っているという。それは、「伊藤忠の器」に相手を入れるのではなく「お客の器」に水のように自分が入っていきそこで解決策を見出すのが商人の基本姿勢じゃないかという意味だという。伊藤忠のトップになってから、グループ全体の改革に乗り出した。グループの1社である日立建機は、去年日立グループから独立し来年4月には社名も「ランドクロス」に変わる。日立建機では製品の8割以上が海外向け。世界の需要が膨らむ中、建設機械にチャンスを見出した。岡藤会長が社長に就任する前の2009年度、伊藤忠のグループ企業は413あった。それを2024年度には263社に絞り込んだ一方。1社1社の稼ぐ力を高めた。伊藤忠全体でみると、利益は約7倍近くに拡大。社員たちに徹底したのは「か(稼ぐ)け(削る)ふ(防ぐ)」。各商社の決算書を見ると、稼ぐ力はあるが経費が多かったという。稼ぐのは商社だからどんどん稼ぐが、次の削る所は無駄を省いて経費を節減して低重心にして最終利益でしっかり稼ぐというのが基本の考えだという。金原さんは、「なぜ多くの企業で会議の時間が増えるのか不思議」などと質問。岡藤会長は、会議をしたり書類を作ることが仕事になっていると指摘。特に組織のトップの人間が会議をすることで仕事した気になるという。これをやめないと商人の場合はお客との話ができないという。
新たなインタビュアーに就任した作家の金原ひとみ。初回の収録で経済界の重鎮に切り込んだ。総合商社は日本にしかなく、なくても海外ではそれぞれの企業が機能しているとし、商社があることで叶えられることはなにかと質問。岡藤会長は、海外へグループを組んで投資をするときに調整役を商社がやっているという。ニーズが多様化して目まぐるしく社会も変わっていくことが面白いという。柔軟に採用してそれにあったものをタイムリーに提供していくのが面白いという。収録が無事終了し、ヒャダインは「我々との会話から何かしらの気づきとかヒントとかを学び取っていただける番組になるように育てていきたい」、金原は「最先端にいる人達の体験談を聞くことで一般人の私たちでもヒントになるようなことが隠れてるのではないかと思うので、生き方や価値観についての話も掘り下げられたら」などと話した。
- キーワード
- 伊藤忠商事
エンディング映像が流れた。
