南仏プロヴァンスへ。1年を通して温暖な気候でフランスの楽園と呼ばれる。訪れたのはランベスク。週に1度のマルシェが開かれていた。プロヴァンスで作られているヤギチーズ。2人目のマダムは娘さんとヤギチーズを売るクリスティーヌ・ジラールさん。毎年春に開かれるヤギ祭り。企画、運営を担当しているのがクリスティーヌさん。マルシェから車で10分ほどの牧場。チーズ作りを見せてもらう。チーズの元になるのがカード。酵素を入れて固めたミルク。カードを穴のあいたカップに入れていく。4日間かけてじっくり水分を抜いたらフレッシュチーズの完成。できたてを食べさせてもらった。孫のシルヴァンくんはヤギが大好き。クリスティーヌさんの夫のユーグ・ジラールさんはヤギを育てること、搾乳することを担当している。昔からヤギが好きで子どもの時からヤギを飼うと心に決めていたという。牧場を作ったのは2人が結婚してすぐの35年前。以来、少しずつヤギを増やし、今では60頭を飼う。子どもの時からの夢、ヤギとの生活を実現させたユーグさん。クリスティーヌさんは別の生き方を選ぶこともできた。結婚前は広告代理店でキャリアを積んでいた。ユーグさんの夢を一緒に叶えることに抵抗はなかったものの、ヤギの飼育やチーズ作りは素人、悪戦苦闘の連続だった。なれない環境でも広告業で培ったスキルを生かし新たな挑戦を始める。牧場の見学ツアー。多くの人にヤギの魅力を伝えようと奮闘してきた。ヤギの魅力を広めるために力を入れているのは料理の開発。クセが強く料理に使うのは難しいヤギチーズを活用してほしいと前菜からデザートまで様々なレシピを考案している。人生において大事にしているものについて綾瀬さんは「やりたいことをやって生き生きしているのはいいなと思う。目の前にいる人に愛情をあげられる人になれたらいいなって思う」などと述べた。クリスティーヌさんは「訪問してくれた人と心を通わせるそんな交流をしたい。別の世界にいるあなたが別の世界を発見してくれた。あなたはとても器用だし好奇心が強いことがわかった。好奇心旺盛ならあらゆることに興味を持ち、人の心にも関心が持てる」などと述べた。好奇心が幸せを引き寄せる。