バレーボール日本代表主将の石川はこの日、若手の佐藤・秋本とともにネーションズリーグに向けたPR動画撮影に臨んでいた。新生日本代表の合宿には35人の選手が招集され、11人が初選出となった。身長1m74cmとアタッカーとしては小柄な石川だが代表に呼ばれ続け、エースでキャプテンとなった。フェルハト監督は石川に厚い信頼を寄せていた。石川がエースに成長したという試合は2021年の東京五輪・韓国戦であり、石川は幾度も訪れたチャンスをモノにできず敗退した。そして石川は世界最高峰リーグのセリエAの挑戦を決断した。石川はイタリアで世界の高いブロックとの戦い方を学んだ。2024年のパリ五輪、石川は格上のポーランド戦でチーム2位の16点を得点し、試合には負けたものの確かな手応えを掴んでいた。石川はさらなる成長を求めてチームを移籍し、強豪のノヴァーラに所属し、セリエA2年目の戦いで覚醒した。