日本の公正取引委員会と消費者庁を合わせたような機能を持つ米国のFTC(連邦取引委員会)の委員長の人事について。飯田香織解説委員が「FTCのリナカーン委員長、35歳。もともと学者で3年前、民主党のバイデン大統領から指名されて競争の番人のFTCトップとなった。カーン委員長のもとでFTCは“独占的地位を使ってイノベーションを阻害している”としてアマゾンを提訴したり、AIの開発企業が競争を阻害していないか調査を始めたり、いわゆるサブスクの解約をワンクリックでできるようにすることを企業に義務付けるルールを決めた。企業の反発が大きい判断を次々と下し東のウォール街から西のシリコンバレーまで企業のトップが恐れる存在。先月任期を迎えた。後任は決まっておらず、決まるまではカーン委員長が残留する見通し。その後については来週の大統領選挙の結果次第。ハリス氏に大口献金をしているIT企業の創業者らが対応が厳しすぎると交代を求めている。一方、野党・共和党の保守層の中には、IT大手に果敢に挑むカーン委員長を評価する人たちもいる。暴れる馬を制御するのは誰なのか、大統領選挙も絡んで今注目されている」とスタジオで述べた。