- 出演者
- 豊島晋作 原田亮介 田中瞳 高橋大悟
オープニング映像。
本日のニュースキーワードを紹介した。「シリコンバレー」など。
日経平均株価はきょう一時1100円以上下落し、およそ1か月ぶりに3万5000円台をつける場面があった。米国の景気後退への懸念や為替変動が影響し不安定な相場が続いている。先週末、公表された8月の雇用統計は市場予想を下回った。今週も重要な経済指標、消費者物価指数の発表を控えている。そして注目されるのが、金融政策が決まる来週のFOMC(連邦公開市場委員会)。景気を下支えするためパウエル議長は利下げをほぼ予告していて円高に傾きやすい状況にある。東京・港区・マネーパートナーズの映像。トヨタ自動車、円安に言及。大和証券・日本株チーフストラテジスト・坪井裕豪氏は「追加的利下げが必要とする方針が示された場合、景気への警戒が強まっていくかもしれない」とコメント。
内閣府の8月の景気ウォッチャー調査は景気の現状を示す指数が49.0と前の月から1.5ポイント上昇し3ヶ月連続、前の月を上回った。台風の影響を受けた観光地では景気の先行きについてどう見ているのか取材。東海道新幹線は台風10号の影響で初めて3日連続で計画運休を実施。これにより8月の輸送人数は推定していた人数よりも1割ほど下振れ、コロナ禍前と比べて83%にとどまった。熱海市観光協会によると夏休みシーズンの人出は1年前に比べて3割近く減少した。影響は温泉宿にも。喜久多グループは経営している静岡県内6つの店舗であわせて2000万円ほどの損失が見込まれる。そこで始めたのが期間限定のキャンペーン。1回の予約で5000円を値引きするクーポンを9月末まで展開する。
きょう日経平均株価が下落。解説キャスター・原田亮介は「株と円相場の連動性が非常に強まっている」とスタジオコメント。今後企業はどう構えたらいいかなど話した。
- キーワード
- 南海トラフ地震臨時情報
米国大統領選挙。トランプ前大統領とハリス副大統領による初めての候補者討論会が行われる。どちらの候補を支持するか今、特に分断が顕著な地域がある。グーグルやアップルなど巨大テック企業が本社を構え有望なスタートアップが日々生まれるカリフォルニア州のシリコンバレー。伝統的に民主党支持者が多いとされてきたシリコンバレーのテック業界だが今、流れが変わりつつあるといわれる。トランプ氏は先週、政府支出を監視する委員会を設置すると明らかに。自身への支持を表明したテスラのマスクCEOをトップに起用する構想。ベンチャーキャピタル共同創業者ベンホロウィッツ氏とマークアンドリーセン氏がAIへの規制やスタートアップの税制をめぐってバイデン政権を批判しトランプ氏への支持を公言。今、そうした投資家や起業家が相次いでいる。一方、民主党候補のハリス氏を支持する投資家などが集結して支援サイト「カマラのためのベンチャーキャピタル」を立ち上げるなどシリコンバレーの分断が進んでいる。ピッチイベントに出席したスタートアップ企業の経営者たちも支持はさまざま。
米国大統領選挙。シリコンバレーでは10億ドル(日本円で1400億円以上)の企業価値をつけるスタートアップのおよそ半数が移民によって起業されたとも言われる。このため、シリコンバレーは伝統的に移民に寛容で民主党支持が多いリベラルな地域。しかし、状況は変わりつつある。バイデン政権による巨大テック企業への規制の動きやハリス副大統領が掲げる富裕層の株式投資への課税強化に反発する投資家や起業家などがトランプ支持にまわっている。現在、トランプ氏を支持しているのはイーロンマスク氏を筆頭にオンライン決済ペイパルの元幹部で投資家のデビッドサックス氏など。一方でハリス氏を支持するのは日本円で10億円近い資金を寄付したネットフリックスの共同創業者・リードヘイスティングス氏。世界で登録者10億人以上を誇るビジネスSNSリンクトインの共同創業者・リードホフマン氏など。グーグル、アップルなど巨大ITの経営トップは今のところ誰を支持するか明確にはしていないよう。カリフォルニア州での民主党の勝利は確実とみられるが、日本円で数十億円単位の政治資金を簡単に動かすシリコンバレーの力を両候補は決して無視できない。デイビッドサックス氏らがサンフランシスコで開いたトランプ氏のためのディナーのチケットは2人分で50万ドル(7000万円)近いとされ、合計で17億円以上が集まったとみられる。両候補に集まるこうしたマネーの規模は数万円単位で資金を集める日本の政治家のパーティーとはレベルが異なる。シリコンバレーの巨額なマネーをめぐる両候補の戦いは選挙終盤まで続きそう。
中国の外食産業は値下げ競争が激しくなり、デフレの波が押し寄せている。おととい、東京・代々木公園で開かれたチャイナフェスティバルにはEVメーカーのBYDや本場の中華料理を提供する企業など140を超えるブースが出展した。麻六記は激辛麺などが人気で中国国内で現在40店舗を展開している。近々300店舗まで増やす計画。日本などアジアを中心に欧米でも展開する台湾発の老舗チェーン「ディンタイフォン」は中国本土にある31店舗のうち、北京など14店舗を10月末までに一斉に閉店すると発表した。看板メニューの小籠包は10個でおよそ1200円。決して安くはないがプチぜいたくな価格帯として富裕層から中間層にかけて人気を博してきた。中国ローカルの人気店では同じようなメニューをおよそ3分の1の価格で提供。きょう発表された中国の8月の消費者物価指数は前の年に比べてプラス0.6%。変動の大きい食品やエネルギーを除いたコア指数はプラス0.3%と小幅な伸びにとどまり、消費者の節約志向の高まりからデフレ懸念がくすぶっている。上海市などで6店舗を運営していた日本のハンバーガーチェーン、モスバーガーも中国本土の事業から撤退。中国に進出する日本企業1760社が回答したアンケートでは価格競争が激しく採算性が見えないとの意見が多く「中国景気が悪化する」との回答は6割に達した。個人消費の低迷を背景に撤退や縮小が相次ぐ中国市場。
自民党総裁選の出馬表明は7人目となり高市経済安保担当大臣が立候補を正式に表明した。高市氏は総合的な国力を強化するため「何よりも経済成長が必要だ」と訴えた。安倍元総理が重視した財政出動を戦略的に行うことで強い経済を実現すると強調し、サイバーや宇宙など新たな分野の戦争に備えた防衛体制を構築する考えを示した。
アジア開発銀行の次期総裁候補として、7月まで財務官を務めた神田真人氏を擁立する方向で政府が調整していることがわかった。現在の浅川総裁は来年の2月23日付けで辞任し、後任は加盟国による選挙で選ばれる。アジア開発銀行の総裁はこれまで日本人がついているが、中国が独自候補を立てるが焦点になる。
内閣府が発表した4月から6月までのGDP改定値は年率換算で2.9%のプラスとなり、速報値の3.1%から下方修正した。個人消費や設備投資の増加幅が速報値より下振れしたからだという。また国際収支は18カ月連続で黒字であるという。海外投資の利子や配当が増えたためで、7月としては過去最大の黒字額だという。
カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」はセブン&アイHDの買収提案を拒否する姿勢に拒否は遺憾とする声明を発表した。アリマンタシォン・クシュタールは買収を現金で実施するだけの十分な余力があると交渉の継続に意欲を示した。セブン&アイHDは実効性の伴う議論を行うだけの根拠・材料を提示していないと反論した。
4年後のロサンゼルスオリンピックで採用された世界2位の競技人口を持つ競技。そのビジネスチャンスを狙う動きを取材。
- キーワード
- パリオリンピックロサンゼルスオリンピック
この夏のパリオリンピックで日本勢が大活躍したスケートボード。金銀あわせて4個のメダルを獲得した。神奈川県藤沢市に今年6月にオープンした国内最大級のスケートパーク「鵠沼海浜公園スケートパーク」。最近、子どものスケーターが急増しているという。隣の商業施設「ハグライドパーク」は小田急電鉄やムラサキスポーツなど11の事業者が運営している。上級者から初心者まで対応したスケートボードの売り場や今月には渋谷で人気のハンバーガーショップやイタリアンの有名店も出店する予定。東京オリンピックで新競技になったスケートボードに大きなビジネスチャンスが生まれている。小田急電鉄・諏訪部康太郎さんは「地域の経済にも大きな波及効果がある」とコメント。
2028年のロサンゼルスオリンピックで新たに採用された競技に注目が集まっている。世界で競技人口が増え続ける英国発祥のクリケット。野球の原型ともいわれるスポーツで世界のクリケットの競技人口はサッカーの次に多い3億人以上といわれている。クリケットで町おこしをしようというのが栃木県佐野市。市内には国内で初めて国際規格を満たしたクリケット場があり学校の授業にクリケットを取り入れて普及を後押ししてきた。国内の競技人口はわずか4000人。オリンピック出場も夢ではない。日本人には、なじみのないクリケット。佐野市は3月、クリケットの試合に駐日インド大使を招待した。競技人口が世界一多いインドとクリケットを通して関係を深め佐野市の企業のインド進出への足がかりにしたいと考えている。さらにクリケットでビジネスチャンスをつかもうと動き出す企業も。
2028年のロサンゼルスオリンピックで追加競技に採用されたクリケット。東武鉄道はクリケットのまち、栃木県佐野市を走る東武佐野線を運行している。6月、日本クリケット協会とパートナー契約を結んだ。数日間に及ぶこともあるクリケットの試合では途中、何度かティータイムが設けられている。クリケットには紅茶は欠かせない存在。しかし、紅茶の輸入量はピークから3割ほど減少している(日本紅茶協会)。そこで日東紅茶ブランドで知られる三井農林は協会とパートナー契約を結んだ。佐野市内にある国際クリケット場に併設されたティールームでは試合の合間のティータイムに紅茶を楽しんでもらおうと自社の商品を無償で提供して、紅茶文化を盛り上げようとしている。
政府はきょう、コンテンツ産業を支援するための官民協議会の初会合を開いた。出席した映画監督や俳優からは長時間労働の是正など労働環境の待遇改善や、税優遇や支援策について要望が出された。
完全自動運転に取り組むスタートアップのチューリングが国内初の自動運転向け生成AIの基盤モデルを開発した。AIがセンサーなどから得られる視覚データを言語化し、適切な経路計画を瞬時に生成するという。80時間以上の運転データを学習させたことで高い信頼性を確保。経産省の国産・生成AI開発プロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」に参加しGoogleからも支援を受けている。
三菱ケミカルグループが田辺三菱製薬の売却に向けた交渉の初期段階に入ったと伝えた。三菱ケミカルグループは売却を含めたあらゆる選択肢を念頭に置いて、ポートフォリオ改革を推進していくとコメントした。
福島県いわき市のスパリゾート施設「ハワイアンズ」を運営する常磐興産は米投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」の買収提案を受け入れると発表した。フォートレス・インベストメント・グループは10日にTOBを始め常磐興産の非公開化を目指す。常磐興産は公開買付に賛同の意見を表明している。