映画「オッペンハイマー」は、アメリカで去年7月に公開され、世界興収は2か月で、約9億ドルを超える大ヒットを記録した。日本での公開は、去年12月に決まった。同じ日に公開された映画「バービー」と「オッペンハイマー」を合わせた造語「バーベンハイマー」をめぐっては、ファンが原爆を軽視するようなパロディ画像を投稿し、映画「バービー」の公式アカウントが好意的な反応を見せたことで、日本から非難の声があがった。伊藤は、映画では、オッペンハイマーのその後の後悔もしっかりと映し出されていて、原爆を軽視したり、肯定したりするものではなく、反戦を訴える作品だなどと話した。今週月曜日、長崎市で、特別試写会が行われた。長崎県被爆者手帳友の会・会長は、オッペンハイマーのセリフに、被爆の実相にショックを受けたことが込められていたなどとした。政治学者の前嶋和弘は、原爆に対して自省的・批判的で、アメリカの変化の映画だなどとした。伊藤は、アイマックスカメラによる映像の没入感やこだわりのサウンドも魅力で、IMAXや音響の整った映画館で観てもらえると、映画のもつ意味が伝わるのではないかなどと話した。映画は、来週金曜日、公開だ。