オーストラリア・シドニーにあるオーストラリア博物館は国の歴史的な展示物が集まる権威ある場所。ここの倉庫にアボリジニの血を引く女性がやってきた。アボリジニは約5万年前からオーストラリアで暮らす先住民族。女性はかつて展示されていた彫像をみるためにやってきたという。この彫像のモデルは女性のひいおばあちゃんだった。女性の名前はアイリーン・リッジウェイ。代々続くアボリジニの家計に生まれた。彫像は裸。わざとやばんな イメージを連想される展示を行っていたという。アイリーンはひいおばあちゃん・ネリーのことを調べた。ネリーは47歳であいりーんの祖母にあたる娘・ケンプシーを出産。ケンプシーは食べ物をもらうため母と保護区内の事務所に行ったら、大人たちに囲まれ母はどこかに連れ去られてしまったことが分かった。 その後、結核で亡くなったことだけは分かった。長い年月を経てケンプシーは博物館で母ネリーの彫像を見つけたが生前とはかけ離れた裸の姿に衝撃を受けたという。アイリーンは展示された他の2人のアボリジニについても調べるためモデルの1人、ジミー・クレメンツの子孫が暮らす家を訪ねた。ジミー・クレメンツはアボリジニの主権を訴え抗議活動をしていたという。当時アボリジニの男性はスーツを好んで着ていた。裸はありえないという。子供のモデルはハロルド・マーシュだということが分かった。さらに彫像の作者も分かった。こうしてアイリーンは博物館に本来の姿でもう一度展示してもらいたいと頼んだ。
