長谷川たちが今最も力を入れているのは人身売買被害者たちの社会復帰である。NGO「レスキュー・ファンデーション」では救出した少女たちを保護する施設で読み書きや算数などの授業を提供している。施設では売春宿で妊娠・出産した女性や、行き場がなく何年にも渡って生活を送る女性たちも暮らしている。ネパール出身の女性は15歳の頃からインドの売春宿で働かされ、20歳の頃に救出された。それ以降は施設で他の女性達と共同生活している女性は、5歳の頃に父が亡くなり、その後に母が再婚し、14歳の頃に自分の結婚相手を見つけ、嫌であったが学校に通うことを条件に親に従ったのだという。女性は法律で禁じられている児童婚を強制させられ、学校に通うという約束も反故にされて逃げ出した末にブローカーからいい仕事があると紹介され騙されて連れられたのがインドの売春宿であった。女性は15歳であったが売春宿側に18歳以上で自分の意志で働いていると言わされ続け、逃げ出しても賄賂をもらっていた警察に連れ戻されたのだと明かした。救出された直後の女性は感情コントロールが効かず周囲に怒りや不安をぶつけてばかりいたが、カウンセリングを重ね、年下の少女たちの世話役を担うことにより、社会復帰に向けて少しずつ変わってきた。NGOの施設では理容・縫製・パソコンなどの職業訓練も行われており、そこでリーダーの素質が見出された女性たちがトレーナーとして抜擢されており、女性もその一人となっている。女性はダンストレーナーに抜擢され、少女たちのロールモデルとなることで次第に自信を取り戻していった。女性は少女たちに、自分をもっと誇るべきなどと伝えている。女性は2025年10月、東京都内に降り立っていた。
