レスリング女子53キロ級の藤波朱理は公式戦133連勝中で金メダルの筆頭候補。藤波がパリで実現したいのは優勝して父を肩車すること。父の俊一さんも元トップレスラーだったがオリンピックにはあと一歩と届かず。そんな父の背中をみて4歳からレスリングを始めた。父が顧問を務める学校に進学し父の指導で力をつけた。高校3年でレスリング世界選手権で優勝。父は高校の教員を早期退職し、娘と二人暮らしをしコーチとして支えた。 2023年の世界選手権では優勝し、パリ五輪への切符を獲得した。しかし今年三月に左肘を脱臼し靭帯断裂した。パリ五輪に藤波朱理は金メダルを獲得し父に恩返しをしたいと答えた。