石破総理大臣はきのう夕方、日本を訪れている米国のオースティン国防長官と総理大臣官邸でおよそ25分間会談した。この中で石破総理大臣は“1週間で世の中はがらっと変わってしまう、韓国の情勢がこうなるとは誰も思わなかったし、シリアでアサド政権があのような形で崩壊することも予測できなかった。私たちは今の世界に責任を持たなくてはならない”と述べた。これにオースティン長官は“非常にダイナミックで変動の多い時期だが、日米同盟がこれからもインド太平洋地域の平和と安定の礎であり続けることを願う”と報じた。その上で両氏は、地域の安全保障環境が厳しさを増していることを念頭に、日米同盟の抑止力と対処力の強化に向けて意見を交わし、自衛隊と米国軍の指揮統制の向上や、防衛装備品の技術協力の推進などに引き続き取り組むことで一致した。このあと、中谷防衛大臣もオースティン国防長官と会談し、“地域の平和と安定には、日米に韓国を加えた3か国の協力が欠かせない”として、韓国の情勢を注視しながら引き続き連携を強化していく方針を確認した。