2024年12月11日放送 7:00 - 7:45 NHK総合

NHKニュース おはよう日本

出演者
檜山靖洋 首藤奈知子 三條雅幸 渡部圭司 今井翔馬 近藤奈央 是永千恵 野口葵衣 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像と出演者の挨拶。

(ニュース)
ノーベル平和賞 授賞式 日本被団協“核兵器のない社会願って”

ノーベル平和賞の授賞式が日本時間の昨夜行われた。「核兵器は人類と共存できない。共存させてはならない」。受賞した日本被団協の代表委員・田中熙巳さんは核兵器のない社会の実現という願いを世界に向けて訴えた。ノルウェー・オスロで行われたパレード。被爆者や市民がたいまつを持って歩き、平和を願った。そしてホテルの前に到着すると代表委員の3人が姿を現した。パレードに先立って行われたノーベル平和賞の授賞式。代表委員の3人が登壇した。ノーベル委員会のフリードネス委員長は日本被団協について「核兵器が二度と使われてはならない理由を身をもって立証してきた」と説明した。3人はメダルと賞状を受け取った。このあと演説したのは長崎で被爆した田中熙巳さん。伯母や伯父など5人の親族を亡くした自身の経験を語った。その上で被爆者としての思いを訴えた。演説はおよそ20分間。世界に向けて「核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」ということばで締めくくった。

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被爆地からも授賞式を見守った。パブリックビューイングは授賞式が行われたオスロでも。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中で決まった今回のノーベル平和賞。授賞式を終えて田中さんは「歴史的なこと」と振り返った。被爆者の思いを受け継ぐ高校生平和大使たち。授賞式に出席し核兵器廃絶に向けて決意を示した。

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日本被団協の代表団は受賞者を祝う恒例の晩さん会に向かった。日本時間のきょう午前3時半ごろから始まり、日本被団協の代表団のほか、ノルウェー王室や政府関係者など250人が出席した。メインテーブルには、代表委員3人がノルウェーの皇太子夫妻や首相と共に座った。被団協は今月12日までオスロに滞在し、それぞれの被爆者が各国メディアの取材に応じたり、地元の学校で被爆体験を証言したりする予定で核兵器の廃絶などを世界に訴えることにしている。

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中継 ノーベル平和賞 授賞式 現地の受け止めは

オスロからの中継。授賞式が行われたノルウェーの首都オスロには大庭記者がいる。ことしの平和賞は大切だと思ってここに来たという海外の人の声もあったが、日本被団協の受賞や田中さんのメッセージ、現地ではどう受け止められたのだろうか。授賞式会場の近くで行われたパブリックビューイングを取材しただが、訪れた人たちは田中さんの演説に感情を揺さぶられた様子だった。特に焼け野原となった長崎の街、そして田中さんが5人の親族を亡くした状況など核兵器のすさまじさを話したとき、会場は静まり返っていた。そしてノーベル賞のメダルを贈られると全員が立ち上がって拍手を送り、中には感極まって涙を浮かべる人もいた。そこには長年、健康被害に苦しみながらも核廃絶を求めてきた被爆者たちの闘いがようやく報われたという感慨と同時に自分のこととして受け止めている人が多いようにも感じた。国境を接するロシアが核兵器による威嚇を続ける中でノルウェーの人たちにとって田中さんが描写した原爆の被害というのは決して遠くの国で昔起きた出来事ではないというのが実情。そうした中での今回のノーベル平和賞。どんな意義があるか。核兵器を背景にけん制し合う、いわゆる恐怖の均衡と呼ばれる現状はそう簡単には変わらないと見られる。ノーベル平和賞が核軍縮、核廃絶の取り組みに授けられるのは今回が13回目なのだ。近年では2009年のオバマ大統領、それに2017年のICANなどが受賞したが、核を巡る世界の状況はむしろ悪化してきた。ただ、日本被団協とこれまでの受賞者の最大の違いは核兵器による攻撃の被害を直接受け、苦しみ続けてきた人たちだという点。授賞式直前のインタビューで田中さんは「平和賞は到達点ではなく、本当に核兵器をなくす世界的な運動の出発点だ」と強調した。そのことばどおり田中さんたち日本被団協の訴えが若い世代にも大きなうねりとなって広がり、各国政府、そして核保有国の指導者を動かせるかどうかが焦点となる。

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補正予算案採決は 与野党動き

政府の新たな経済対策の裏付けとなり、一般会計の総額がおよそ13兆9000億円の今年度の補正予算案はきのう、衆議院予算委員会で実質的な審議が始まった。与党側は“予算案には物価高対策など急ぐべき事業が盛り込まれている”として、あす中の衆議院の通貨を目指している。これに対し立憲民主党は“予算案の内容が不十分なうえ、緊急性の低い事業が含まれている”として、宇宙戦略などに関する基金への政府の拠出をおよそ1兆4000億円減額し、能登半島の被災地支援を充実させる修正案の提出を検討している。また国民民主党は、経済対策で与党と合意したものの、“「年収103万円の壁」の見直しなど与党との税制協議が進まなければ、予算案に賛成しないこともありうる”という姿勢を示している。こうした中、自民、公明両党と国民民主党はきょう改めて税制協議を行い、「103万円の壁」の見直しや、大学生などを扶養する世帯の所得税を軽減する特定扶養控除の年収要件の引き上げなどを巡り、意見を交わす。与党としては、国民民主党の理解を得て予算案の成立にメドをつけたい考えで、3党の幹事長会談を調整するなど、採決をにらんだ与野党の動きが活発になっている。

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石破首相 米国防長官と会談

石破総理大臣はきのう夕方、日本を訪れている米国のオースティン国防長官と総理大臣官邸でおよそ25分間会談した。この中で石破総理大臣は“1週間で世の中はがらっと変わってしまう、韓国の情勢がこうなるとは誰も思わなかったし、シリアでアサド政権があのような形で崩壊することも予測できなかった。私たちは今の世界に責任を持たなくてはならない”と述べた。これにオースティン長官は“非常にダイナミックで変動の多い時期だが、日米同盟がこれからもインド太平洋地域の平和と安定の礎であり続けることを願う”と報じた。その上で両氏は、地域の安全保障環境が厳しさを増していることを念頭に、日米同盟の抑止力と対処力の強化に向けて意見を交わし、自衛隊と米国軍の指揮統制の向上や、防衛装備品の技術協力の推進などに引き続き取り組むことで一致した。このあと、中谷防衛大臣もオースティン国防長官と会談し、“地域の平和と安定には、日米に韓国を加えた3か国の協力が欠かせない”として、韓国の情勢を注視しながら引き続き連携を強化していく方針を確認した。

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1分天気
全国の気象情報

東京・渋谷を背景に気象情報を伝えた。

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(ニュース)
独自 本能寺の変後 秀吉から毛利氏へ手紙

本能寺の変のあと明智光秀を討った羽柴秀吉が戦国大名の毛利輝元に送った手紙が新たに見つかった。東京大学史料編纂所の研究者は「信長亡き後、秀吉が有力大名とどう関係作りを進めたかがうかがえる貴重な資料だ」としている。この手紙は東京大学史料編纂所の村井祐樹准教授がインターネットオークションで見つけて購入し調査に当たった。分析の結果、秀吉の直筆と見られる花押などから本能寺の変の3か月後に当たる1582年の9月に中国地方を治めていた大名の毛利輝元に送った手紙と結論づけた。手紙には、「太刀1本と小判300枚を送ってもらい、大変喜ばしい」などと書かれ、明智光秀を討った秀吉に輝元がお祝いを送ったことに対する返事と見られる。さらに輝元の使いの者に名刀・紀新大夫をお礼として託したとも記され、信長亡きあと早々に秀吉と輝元が関係づくりを進めていたことがうかがえるということ。

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(特集)
常識外れの売り方 話題の“ある小説”

クリスマスや年末年始を控えた12月は書店でフェアやイベントが開催されるなど販売に力が入る。その中で常識外れの売り方で話題を呼んでいるある小説がある。直木賞作家・朝井リョウさんの最新作「生殖記」。発売から2か月で発行部数5万部を突破した。表紙には朝井さんの名前とタイトルのみ。あらすじやジャンルを明かさない、ネタバレ厳禁を掲げている。人気作家の朝井さんがなぜこの方針に踏み切ったのか。そこには作品を純粋な形で届けるためのこれまでにない挑戦があった。

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作家 朝井リョウさん 作品を純粋な形で

作家の朝井リョウさん。最新作をネタバレ厳禁にしたねらいをこう語る。大学在学中、「桐島、部活やめるってよ」でデビュー。就職活動中の大学生を描いた4作目の「何者」で平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した。その後、生きづらさや多様性などテーマを広げた朝井さん。作品に込めた問題意識を自ら語ることもあった。共感が広がる一方で、こうしたテーマに抵抗感を抱く人に作品が届きにくくなっているのではと考えるようになった。常識外れのネタバレ厳禁。この道20年以上の担当編集者、石川和男さんのコメント。これまでにない挑戦は作品の中にも見られる。今回、朝井さんは人類ではない、ある存在を語り手に設定した。登場人物の1人称でも3人称でもない初めての試み。人類目線を離れて書く。そのアイデアが生まれたきっかけの一つがコロナ禍だった。人類が絶滅するかもしれないという実感。来年デビューから15年を迎える朝井さん。今後、目指す作家像とは。

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おはBiz
日本製鉄買収計画 バイデン大統領阻止へ 米メディア報道

日本製鉄による米国の大手鉄鋼メーカー・USスチールの買収計画について、米国・ブルームバーグは対米外国投資委員会が23にちまでに示す審査結果を踏まえ、バイデン大統領が正式に計画を阻止する意向だと伝えた。

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酪農家の数 初めて1万下回る

全国の酪農家の数は減り続けており、今年初めて1万を下回った。背景について農林水産省は酪農家の所得の減少があるとしている。業界団体のアンケートによると、経営は赤字と答えた酪農家は58.9%、離農を考えたことがある47.9%だった。酪農家・山田哲義によると、輸入したエサ代の高騰で利益がほとんど出ない状況が続いているという。町内の農家が栽培したライ麦を混ぜるなどしてコストを下げる工夫をしているが経営は厳しい。北海道大学大学院・小林国之准教授は「これまでの楽のスタイルを支えてきたのは安価な穀物が輸入で手に入ったことや円高傾向が維持されるなどの条件が整っていたから。食料の安全保障をどう考えるのか、国内の農地をいかに最大限活用するかを前提に酪農だけでなく農業のあり方を考えることが求められる」と話す。

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“アルコール検知”負担減らすサービス

ドライバーのアルコール検知。荷物などを有料で運ぶ“緑ナンバー”に対し、自家用の“白ナンバー”で自社製品を運搬したり人の移動に使ったりという事業者がある。このうち5代以上使用する“白ナンバー”の事業者などでも去年12月からアルコール検査が義務づけられた。アルコール検知の義務化にあたっては、検知器を使用すること、1年間の記録の保存などが求められ、中小企業にとって人手の確保や記録の管理などが課題となっている。こうした中、シャープの子会社は検査の記録をクラウド上で自動管理するサービスを始めた。市販の約120種類の検知器に対応している。またアイリスオーヤマは自社が手がけるアルコール検知器とクラウドサービスをセットにしたサービスを展開している。

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経済情報
おはよう天気
全国の気象情報

東京・渋谷を背景に気象情報を伝えた。寒さ対策としてしょうがを紹介。

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おはSPO×みんなで筋肉体操
パラバドミントン 梶原大暉 すさまじい心肺持久力

パラパラリンピックバドミントン金・梶原大暉は「きつい試合では息があがってくる。相手の体力がなくなってこちらが余っていて勝てた試合はある。試合の動きとほぼ同じような動きを意識したトレーニングを行っている」、順天堂大学教授・谷本道哉が心肺持久力を鍛える体操を紹介。

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(経済情報)
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