ロンドン支局から中継で、現地の受け止めについて聞いた。法案が可決されたことで現地では大きく報じられ関心の高さがうかがえる。難民支援団体は強く反発している。団体では実際に移送される人が確認されれば裁判所に対して異議申し立てを行うとしている。一方、国民から移送にかかるコストを巡って懸念の声も聞かれる。会計監査当局はイギリス政府がルワンダ政府に対して受け入れの見返りに日本円で460億円を支払ったことに加え、最初の300人が移送されれば1億2000万ポンドが追加で支払われる。スナク政権が今回の法案成立を急ぐ背景には、来年1月の総選挙を前に支持率の底上げを図る狙いがあるとみられる。スナク首相にとって悲願とも言える法案は可決されたものの、早速実効性に対する疑問やコストへの批判を突きつけられている格好。