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「ワカメを練り込んだパスタ」 のテレビ露出情報

豊かな自然が広がり、多様な生物が暮らす南米・アルゼンチンのパタゴニア地方。そのパタゴニアの海で大量発生しているのが、ワカメ。季節による海水温の差が小さくワカメの生育に適した環境で、最大で高さ2メートルまで成長する。しかし、アルゼンチンにはもともとワカメは生息していなかった。パタゴニア地方で初めてワカメが確認されたのは1992年。理由の1つに、世界中を行き来するタンカーが運ぶ海水が指摘されている。その海水にワカメの胞子が入り込み、南米まで運ばれたと考えられている。今では大西洋沿岸1000キロ以上にわたって生息し、在来種の海草は激減しそれを餌にしていた貝や魚なども減少したという。肉を主食とするアルゼンチンでは、ワカメを食べる習慣はない。利用されることのないまま放置され、海の雑草としてどんどん増えていった。海辺のレストランを営むカローラプラチョさんは店の前の海で増えるワカメに興味を持ち、調べてみたところ非常に栄養価が高いことを知った。そこで店のメニューに取り入れることを思いつき、食べ慣れないアルゼンチンの人たちに食べてもらうため工夫。ワカメをそのまま出すのではなく、材料に混ぜ込みアルゼンチン風コロッケにした。ワカメを練り込んだパスタはミキサーで細かくして麺に加え、ワカメの風味が新鮮で好評だという。ワカメを新たな特産品にしようという動きも出てきた。アルゼンチン国立工業大学で海藻の研究を進めるフェルナンドデラトーレ教授が手がけているのは、乾燥ワカメ。ベンチャー企業を立ち上げ、すでに商品をアルゼンチン国内で販売し始めている。

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