2024年6月1日放送 6:30 - 7:00 NHK総合

NHKニュース おはよう日本

出演者
南利幸 井上二郎 赤木野々花 
おはWORLD
台湾 立法院の権限拡大法案が可決

台湾では、野党が多数を占める議会「立法院」の権限を拡大するための法案が可決された。少数与党の頼清徳総統は就任早々、中国による軍事演習などの圧力だけでなく台湾内部でも野党から強い揺さぶりを受けた形。可決された法案のポイントの1つが、立法院で総統による報告と答弁を定例化すること。総統の強い権限に対するチェック機能を働かせるのが目的とされるが、野党が多数を占める中、総統の政権運営を妨げる手段として使われるという見方もある。民進党政権は審議のやり直しを求める構えで、与野党の対立は長期化しそう。台湾統一をねらう中国としては、台湾が内部で団結できない状況が続けば好都合と見られる。

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台湾(中国)民主進歩党立法院頼清徳
ジョージアで法案成立へ “外国から資金の団体規制”

旧ソビエトのジョージアで、外国から資金提供を受けている団体を規制する法案が再可決された。この法案は「ロシア法」とも呼ばれ、法律の是非をめぐり混乱が起きている。ロシアで施行された同様の法律が、反体制派や独立系のメディアを押さえ込むことに利用されたため。市民の反発は強まっているが、ジョージアではロシアと対立したくないと考えている勢力が与党を形成していて、法律は成立する見通し。ジョージアはEUへの加盟を申請しているが、ジョージアがロシア寄りになるか、従来の方針どおりEU寄りになるか、まさに岐路に立っている。

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ジョージアロシア欧州連合
「窓際のトットちゃん」続編の中国語版出版記念イベント

黒柳徹子さんの著書「続 窓ぎわのトットちゃん」の中国語版が出版されることになり、北京の書店で催しが開かれた。中国では小学校の国語の教科書に載るなど、親しまれているという。本の中に出てくる校長先生の個性を尊重する教育方針が、中国でも理想的な教育の姿だとして子どもたちだけでなく教育者たちなど広く中国人の心を捉えたことが、ヒットした理由の1つだと考えられている。また本が出版された1980年代はまだ中国に娯楽的な文学が少なく、そのこともヒットした要因の一つだと見られる。中国では今、推理小説や日本の世相を反映したノンフィクションなど日本の出版物の中国語版が次々に出版されヒットしており、大ヒット作である「窓ぎわのトットちゃん」の続編の出版への期待も高まっていた。

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日本なじみの食材 食生活に影響も

豊かな自然が広がり、多様な生物が暮らす南米・アルゼンチンのパタゴニア地方。そのパタゴニアの海で大量発生しているのが、ワカメ。季節による海水温の差が小さくワカメの生育に適した環境で、最大で高さ2メートルまで成長する。しかし、アルゼンチンにはもともとワカメは生息していなかった。パタゴニア地方で初めてワカメが確認されたのは1992年。理由の1つに、世界中を行き来するタンカーが運ぶ海水が指摘されている。その海水にワカメの胞子が入り込み、南米まで運ばれたと考えられている。今では大西洋沿岸1000キロ以上にわたって生息し、在来種の海草は激減しそれを餌にしていた貝や魚なども減少したという。肉を主食とするアルゼンチンでは、ワカメを食べる習慣はない。利用されることのないまま放置され、海の雑草としてどんどん増えていった。海辺のレストランを営むカローラプラチョさんは店の前の海で増えるワカメに興味を持ち、調べてみたところ非常に栄養価が高いことを知った。そこで店のメニューに取り入れることを思いつき、食べ慣れないアルゼンチンの人たちに食べてもらうため工夫。ワカメをそのまま出すのではなく、材料に混ぜ込みアルゼンチン風コロッケにした。ワカメを練り込んだパスタはミキサーで細かくして麺に加え、ワカメの風味が新鮮で好評だという。ワカメを新たな特産品にしようという動きも出てきた。アルゼンチン国立工業大学で海藻の研究を進めるフェルナンドデラトーレ教授が手がけているのは、乾燥ワカメ。ベンチャー企業を立ち上げ、すでに商品をアルゼンチン国内で販売し始めている。

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パタゴニア地方 ワカメを生かして

ワカメに関する解説。ワカメが食用として活用されているのは日本や韓国など東アジアのみで、他の国では食べる習慣はほとんどないという。特にアルゼンチンは牛肉の消費が盛んな国で海草を食べる習慣はなく、レストランを経営するカローラ・プラチョさんは「肉中心の食生活は肥満につながる。ワカメの魅力を地元から発信したい」などとコメントしている。パタゴニア地方には海沿いに工場が立地していないことから汚染のおそれも少なく、専門家は「安全性が高く品質の高いワカメが収穫できる」としている。地元企業では缶詰のほか化粧品などへの応用も検討しているとのこと。

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(ニュース)
ウクライナの学校で修了式

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの学校で、修了式が行われた。ウクライナの学校は毎年9月に新年度が始まり、この時期に修了式が行われる。キーウの学校には日本の小学生から高校生にあたる児童や生徒が通っていて、教師や保護者と共に校庭に集まった。軍事侵攻で亡くなった人々に黙とうを捧げた後、教師たちが終業のベルを鳴らし1年間の学校生活を締めくくった。卒業生たちは恒例となっているダンスも披露した。この学校では地下室に机やいすを設置してシェルターとして使い、防空警報が出ている間は避難して授業を続けるとともに子どもたちのケアにもあたってきたという。

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キーウ(ウクライナ)
中国 日本産酒の大規模見本市

中国で日本各地の1000種類以上の酒を集めた見本市が始まった。中国は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、10の都と県で生産された酒を含む食品の輸入を停止しているが、財務省によると「去年まで4年連続で日本産の酒の最大の輸出先」となっているという。上海のバイヤーは「日本の酒は料理にあう。まだ大きな市場がある」などと話した。

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6月の野菜価格見通し

農林水産省は、6月の野菜の価格の見通しを公表した。ほうれんそう・なす・トマト・ピーマンの4つの品目は1箇月間を通して平年を上回る高値で推移する見通しだとしている。4月以降雨が多かったり気温が高かったりした産地が多く、野菜の生育が遅れ出荷量が平年を下回る見通しになっているためである。ただ、このところ価格の高騰が続いているキャベツは、6月の後半には価格が落ち着く見込みだとしている。

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“親愛なる友へ”文通続けて70年

ドイツで暮らす女性と70年もの間文通を続けている男性が宮城県にいる。最初は語学の上達が目的だったが、それぞれ80代になったいまも文通を続けるふたり。どんな手紙を交わしてきたか取材した。文通をはじめたのは大学1年生の時である。語学が上達すると教授にすすめられたとのこと。名前と住所が回覧されてきて、無意識に選んだという。相手はブリギッテ・マットさん。ドイツ語と英語による文通がはじまった。趣味や日常の出来事を伝えた。結婚して家庭をもったあとも続いた。マットさんにも聞いた。手紙の内容も変化した。文通を始めて23年目にマットさんと初めて出会った。文通を始めて56年が経った2011年に東日本大震災で管野さんの自宅は津波で被災し、マットさんの手紙も一部被害を受け、2週間後にマットさんから心配の手紙が届いたという。今も文通は続いており、健康法など体を気遣う内容が増えているとのこと。管野さんは「健康であれば長く出来る」などと話した。メールやSNSで簡単にやり取りが出来る中で、2人はこれからも手書きの文章を続けていくという。

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多賀城市(宮城)東日本大震災
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木製飛行機復元の技術 次の世代へ

木製飛行機の復元を手がけてきた前田建さん(83)。40年前から会社員の傍ら、趣味で続けてきた。戦前から飛行機を開発していた父を、いつも手伝っていた。1機復元するために4年かかることもあるという。前田さんは航空工学を学ぶ学生に、知識や経験を伝え始めた。前田さんは「技術の集積の結果が形になっている」などと話した。

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(経済情報)
経済情報

為替と株の値動きを伝えた。

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(気象情報)
気象情報

全国の気象情報を伝えた。

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(気象情報)
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関東の気象情報を伝えた。

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