黒柳徹子さんの著書「続 窓ぎわのトットちゃん」の中国語版が出版されることになり、北京の書店で催しが開かれた。中国では小学校の国語の教科書に載るなど、親しまれているという。本の中に出てくる校長先生の個性を尊重する教育方針が、中国でも理想的な教育の姿だとして子どもたちだけでなく教育者たちなど広く中国人の心を捉えたことが、ヒットした理由の1つだと考えられている。また本が出版された1980年代はまだ中国に娯楽的な文学が少なく、そのこともヒットした要因の一つだと見られる。中国では今、推理小説や日本の世相を反映したノンフィクションなど日本の出版物の中国語版が次々に出版されヒットしており、大ヒット作である「窓ぎわのトットちゃん」の続編の出版への期待も高まっていた。