ドイツで暮らす女性と70年もの間文通を続けている男性が宮城県にいる。最初は語学の上達が目的だったが、それぞれ80代になったいまも文通を続けるふたり。どんな手紙を交わしてきたか取材した。文通をはじめたのは大学1年生の時である。語学が上達すると教授にすすめられたとのこと。名前と住所が回覧されてきて、無意識に選んだという。相手はブリギッテ・マットさん。ドイツ語と英語による文通がはじまった。趣味や日常の出来事を伝えた。結婚して家庭をもったあとも続いた。マットさんにも聞いた。手紙の内容も変化した。文通を始めて23年目にマットさんと初めて出会った。文通を始めて56年が経った2011年に東日本大震災で管野さんの自宅は津波で被災し、マットさんの手紙も一部被害を受け、2週間後にマットさんから心配の手紙が届いたという。今も文通は続いており、健康法など体を気遣う内容が増えているとのこと。管野さんは「健康であれば長く出来る」などと話した。メールやSNSで簡単にやり取りが出来る中で、2人はこれからも手書きの文章を続けていくという。