NATO(北大西洋条約機構)は10日、米国ワシントンでの首脳会議でウクライナがNATO加盟への不可逆的な道を歩むことを支援すると明記した首脳宣言を発表した。NATO首脳宣言では「ウクライナの未来はNATOの中にある」とした上で、加盟への不可逆的な道を歩むウクライナを支援すると明記。加盟のタイミングについては「加盟国が同意し条件が整えば要請する」との表現にとどまっている。ウクライナ支援については、来年少なくとも7兆円規模の軍事支援を行うことで合意。首脳宣言では中国はロシアの「決定的な支援者だ」と批判した上でロシアに対するあらゆる支援を停止するよう求めた。ニューヨークタイムズは、中国の対ロシア軍支援についてNATO全加盟国が批判するのは初と報じた。さらにインド太平洋地域の動向は欧米の安全保障に影響を及ぼすと明記し、日本や韓国との協力強化を盛り込んだ。