初の直接対決となった米国大統領選のテレビ討論会。米国民主党の大統領候補、カマラハリス副大統領が降り立ったのはペンシルベニア州フィラデルフィア。そして、共和党の大統領候補トランプ前大統領が降り立ったのも同じくフィラデルフィア。両者はこの地で初めて相まみえた。経済問題から始まった討論。トランプ氏も最初は静かなトーンだったが自ら移民問題を持ち出すと徐々にヒートアップ。ハリス氏は、国民が求めているのは、分断ではなく、団結の重要性を理解している大統領だなどと述べた。移民問題ではトランプ氏が「移民が住民のペットを食べている」などと発言し、司会者が、「行政機関に確認したところ、そうした報告はあがったいないそうだ」などと訂正する場面もあった。トランプ氏は、移民の流入で犯罪率が上がったと主張したが、これも訂正された。人工妊娠中絶の権利を巡っても、トランプ氏が「赤ちゃんが生まれてからどうするか決めるとまで言っている前知事もいる、赤ん坊を処刑するということになる」などと発言したが、誕生後の赤ん坊の殺害を合法としている州はないと訂正された。ハリス氏は、「トランプ氏のせいで、20以上の州で中絶が禁止された、政府もトランプ氏も、女性が自分の身体をどうするか口出しすべきではない」などとした。若い世代に大きな影響力のある歌手テイラー・スウィフトはSNSで「私はハリス氏に投票するつもり」とコメントした。