アメリカを訪問している武藤経済産業大臣は日本時間のきょう未明、ラトニック商務長官やUSTRのグリア代表らと相次いで初めての会談に臨んだ。会談の中で武藤大臣は、鉄鋼製品やアルミニウムそれに自動車への関税措置の対象から日本を除外するよう申し入れたが、アメリカ側からは前向きな回答は得られなかったという。今回の会談ではアメリカ側から日本に対し、LNGの輸入拡大や日本企業によるアメリカへの投資拡大などの要望が出されたほか、貿易の制限につながる非関税障壁への言及もあり、トランプ政権の強硬な姿勢が際立つ形となった。日本政府としては“関税政策を主導する政権のキーマンに対し直接日本の状況を伝えられたことは一定の前進”と捉えているが、現時点では関税回避の打開策は見いだせていない。今後は会談の内容も踏まえ戦略を練ることになるが、日本にとっては厳しい交渉が続くことが予想される。