今年で34回を迎えた世界文化賞。これまで、33の国と地域から175人の芸術家を選出、その偉業を称えてきた。受賞した豪華な顔ぶれを紹介。日本人として初の受賞は、映画監督の黒澤明さん。名作「七人の侍」は、世界中の映画関係者・映画ファンに大きな影響を与えた。建築家の安藤忠雄さんも受賞。高い評価を受けたのが、コンクリート打ちっぱなしの作品だ。元プロボクサーで、建築は独学だったことから、建築界の異端児と呼ばれた。前衛の女王の異名を持つ草間彌生さん。水玉をモチーフとする作品で、見る者の心を掴み続けている。アメリカ・ハリウッドの巨匠も受賞している。映画監督のフランシス・フォード・コッポラさん。代表作の1つ「ゴッドファーザー」、マフィアの掟とファミリーの盛衰を家族愛とバイオレンスで描いた、壮大なストーリー。アカデミー賞3部門を獲得した、映画史上に輝く傑作だ。授賞式には、大ファンだという三谷幸喜さんが駆けつけた。サインのおねだり、快く応じてくれた。同じく映画監督ヴィム・ヴェンダースさん。今年は、役所広司さんが主演する新作の公開が控えている。世界の名だたるオーケストラで活躍する指揮者、小澤征爾さん。受賞の前年、食道がんを乗り越え、奇跡の復活。その音楽は、人々に勇気を与えてくれた。