ロシア国防省は21日、ロシア軍が戦術核兵器の部隊による軍事演習を開始したと発表。演習はウクライナの軍事侵攻の出撃拠点となっているロシアの南部軍管区で行なわれウクライナへの軍事支援を行う欧米側を強く牽制する狙いとみられる。ロシアTVの番組映像が流れた。核弾頭の搭載可能なイスカンデルの紹介などがされた。一方、ゼレンスキー大統領は20日に応じたニューヨーク・タイムズのインタビューの中でロシア軍のミサイル攻撃について”NATO加盟国の戦闘機に撃墜してほしい”などと欧米側のさらなる関与を訴えた。またゼレンスキー大統領はアメリカ供与のミサイルで攻撃する許可を得るためアメリカ政府の高官に働きかけていることを明らかにした。ウクライナを支援するためEU加盟国は21日、域内で凍結してきたロシア中央銀行の資産の利子から得られる収益を活用することで合意した。EUは早ければ7月から収益の90%を軍事支援に、10%を復興などに活用する考え。