愛知県南部の三河湾にある一色干潟。この周囲は遠浅の海でアサリ漁が盛んに行われている。潮が引くと、1000ヘクタールもの干潟が姿を表す。かつて三河湾には多くの干潟があったが、埋立て等により減少、一色干潟は貴重な干潟となっている。8月、越冬地に向かう途中のダイゼンが干潟に立ち寄った。彼らは干潟にいるカニや貝などを食べる。このように一色干潟は渡り鳥の中継地点となっており100種ほどが確認できる。干潟では食べ物を巡る争いも起こる。干潟の一角にはコメツキガニが食事の跡である砂団子を確認できる。こうした行動は海の浄化に役立っているという。干潟の潮溜まりにはコアマモなどが確認できる。こうした藻場には小魚が確認できる。
9月上旬、三河湾では海苔の養殖が始まる。その頃にはカワウが現れ魚を捕らえていく。干潟にはハマシギが姿を表す。繁殖地に向かう途中で、一色干潟では最も多く見られる鳥だという。堤防近くの田んぼにはアマサギが稲刈り後の水たまりでカエルなどを食べる。またタシギのようにこうした場所で冬を越す鳥もいる。かつて塩田だった場所では絶滅の危機にあるセイタカシギが訪れる。セイタカシギが一色干潟付近に訪れるのは19820年代頃からで、日本でも非常に珍しい。9月には渡り鳥の中に旅立ちを迎える鳥も現れる。移動距離が長い渡り鳥は1万キロも飛ぶのだという。一色干潟は、貴重な野鳥の楽園となっている。
9月上旬、三河湾では海苔の養殖が始まる。その頃にはカワウが現れ魚を捕らえていく。干潟にはハマシギが姿を表す。繁殖地に向かう途中で、一色干潟では最も多く見られる鳥だという。堤防近くの田んぼにはアマサギが稲刈り後の水たまりでカエルなどを食べる。またタシギのようにこうした場所で冬を越す鳥もいる。かつて塩田だった場所では絶滅の危機にあるセイタカシギが訪れる。セイタカシギが一色干潟付近に訪れるのは19820年代頃からで、日本でも非常に珍しい。9月には渡り鳥の中に旅立ちを迎える鳥も現れる。移動距離が長い渡り鳥は1万キロも飛ぶのだという。一色干潟は、貴重な野鳥の楽園となっている。