小学校6年生の五十嵐好乃さんは、大好きな緑色の袴で小学校の卒業式に出席した。卒業証書を受け取るまでには想像を絶する苦しさがあった。8歳の時に難病 拡張性心筋症と診断された好乃さん。現代の医療で心臓移植以外に助かる術はなく、補助人工心臓を装着しアメリカでの移植を目指した。その後募金は集まり、奇跡的に国内でドナーが見つかり去年、心臓移植手術を受けた。そしてドナーとその両親の決断で好乃さんの命は繋がれた。今年1月、闘病中の夢だった小学校に。始業式では全校生徒を前に挨拶をした。約3年ぶりの学校だったが、すぐにクラスメートと打ち解けた。退院後、生野キャスターは初めて対面で話を聞いた。五十嵐好乃さんはそばにいつもいてくれた両親への感謝。卒業式で卒業生が思いを伝える場面では「笑顔あふれる小学校を守り続けて下さい」と語った。そして一青窈さんによる歌のサプライズがあった。父親の五十嵐好秀さんは、卒業の区切りでみなさんに感謝の意を表したいと、音楽活動の傍ら社会福祉活動に取り組む一青窈さんに相談し実現した。五十嵐好乃さんは、痛みやつらさを経験したから、みんなの気持ちをわかってあげられる看護師さんになりたいと語っていた。