今月21日の富士山の静岡・富士宮ルートの山小屋前にはたくさんの人々。宿泊予約がほとんど埋まる中、100人以上の登山客が野外で休息していたという。今月13日には山梨県側の吉田ルート8合目でも宿泊予約していない登山客約50人が登山道のすぐ脇の岩場で休息していたという。山開きを迎えた富士山では今年から“弾丸登山”を防ぐため静岡県側の3つの登山口で事前登録を求める試みを開始。山梨県側「吉田ルート」では今月から1日の登山者数を4000人に制限し、登山口にゲートを設置。軽装での登山や“弾丸登山”は減りつつあるが多くの登山者の“野宿”に山岳医療救助機構・大城和恵国際山岳医は「天候の変化がある場合には低体温症のリスクが高くなる。脳の判断力がなくなり自分で正しい行動が取れず、人に助けを求めることもできなくなる」と指摘。きのう静岡・鈴木康友知事は富士登山を巡り改めて注意喚起し“弾丸登山”などの危険な行為は控えるよう呼びかけた。