きのうから始まった中国共産党の重要会議3中全会では中長期的な経済政策の方針などが話し合われ、急速に進む少子高齢化への対応も議論される見通し。その背景にあるのが中国社会で深刻化する高齢者の貧困の問題。集めた廃棄物を売って生計を立てている男性はことし70歳。夜明から日没まで働き1日の手取りはおよそ2000円。中国では男性の定年は60歳だが1か月の家賃8万円を払うために働き続けなければならない。地方出身の男性の年金は1か月で僅か6000円。中国では出身が都市か地方かで基礎年金の受給額に10倍以上の差がある。中国では2035年に60歳以上の高齢者が人口のおよそ3割4億人に達する見通しで、3中全会で公的年金の拡充などの道筋が示されるかが注目される。