昨日、自民党総裁選の日程が決まった。選挙期間は過去最長の15日間。加藤勝信元官房長官が出馬に意欲。茂木派・茂木敏充幹事長は派閥による総裁選挙を否定する発言をしている。1972年6月、7年8か月に渡る長期政権を続けてきた佐藤栄作総理が退陣を表明。その後継を争ったのが三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘の5人だった。ここから長期に渡る自民党の派閥による総裁選挙が始まる「三角大福中時代」。1972年の総裁選は中曽根が出馬を取りやめて田中を支持。田中角栄が勝利して総理大臣となる。第二次田中内閣では三木、大平、福田、中曽根を閣僚として起用。これ以降、三角大福中では自民党の大派閥の領袖として全員が総理大臣を経験。自民党の派閥政治に大きな影響を与え続けた。派閥のくびきが解かれ立候補者が乱立する様相を見せている今回の自民党総裁選挙。キングメーカーと呼ばれる政治家の動きも注目される中、本当に派閥を断ち切る総裁選となるのだろうか。