香川県特産の丸亀うちわはうどんからできたうどんうちわ。紙の部分がうどんから作られている。うどんうちわを開発した田中直孝教授。廃棄されるうどんを使って紙を作る研究をしている。田中教授の専門は応用微生物学、6年前から微生物でうどんを紙にする研究を続けている。微生物がうどんの糖質から植物性の繊維を作り出す。うちわに仕上げる職人も納得の紙質。この秋にうどんうちわを生産し、発売するサイクルができる予定。丸亀市にある障害者の就労支援施設、去年からうちわ作りに参加している。できた膜を洗い、脱水して紙にする工程は利用者たちが担っていて、将来的にはほぼ全ての工程を担うことで仕事不足の解決を期待している。田中教授は微生物の働きで紙やうちわだけでなく他の製品も生み出そうと研究を続けている。