原三溪に気に入られた下村観山は原の招きで横浜に居を構え、終の棲家とした。そして三渓園で梅の木と運命の出会いをする。臥竜梅は龍が伏せているような梅で、観山はこの臥竜梅をみて弱法師を発想した。幼い頃から親しんできた上方の能の演目に題材を取り、伝統的日本絵画の技法と、西洋画の技法を融合させた新しい日本画の金字塔。しかし絵の中には能の弱法師には登場しないモチーフが描かれているという。それが卒塔婆。お釈迦様が描かれているが、それがこの作品の意味をなしているという。下村観山は極楽浄土を暗示するアレンジを加えている。俊徳丸が寄る辺なきその人生に盲目の中で初めてみた極楽の夢。その至福の瞬間を描いている。開催中の下村観山展では、現在屏風絵の弱法師に変えて能の舞台となった四天王寺所蔵作品を展示している。
住所: 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
URL: http://www.sankeien.or.jp/
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