国内最大級のデジタル技術の見本市「CEATEC」があす開幕する。今年もAIがテーマになっているが、きょう会場を取材するとより実際の社会にその技術を落とし込んでいた。国内外から810の企業や団体が出展するCEATEC。三菱電機のブースを訪ねると、脈拍や体の動きなどをはかる独自開発のセンサーがあり、このセンサーで仕事の集中度を推定し、AIが照明や空調を変えて環境を整える仕組み。さらにその場で最も集中度が高い人にはロボットが飲み物を運んできて、休憩を促す。AIをどう使うか。通信や音響などの機器を手がけるJVCKENWOODも、その課題に着手していた。客が理不尽な言いがかりなどによって従業員を傷つけるカスタマーハラスメント。この問題を受け開発したのが、カメラ付きのAIイヤホン。事前に設定したキーワードを客が口にすると、AIイヤホンが同僚や上司に通知を送る仕組み。発言内容と共に小型のカメラで撮影した写真も送られる。電子部品メーカーのTDKは、AIの技術を遊びに落とし込んでいた。絶対勝てないじゃんけんは、親指にセンサーをつけて何度かじゃんけんすると、AIが指の動きを学習して「勝てる手」を出してくるようになる。勝負を繰り返すほどAIの勝率が上がっていく。最終的にはAIが全て勝利するようになる。最大の特徴はAIがその場で学習すること。これがAIの普及で課題とされる「消費電力の問題」を解決する助けになる可能性がある。富士通のブースではAIを活用した先がゴルフ。挑戦するのはプロの試合で使われるゴルフ場を再現した高さ約1.6メートルのバンカー。国内トップクラスの難易度。複数のカメラで撮影したデータから、AIがフォームを解析し指導。AIキャディーの助言を受け繰り返すと、バンカーを抜け出せるようになった。
