岡田さんは静岡から上京した。その理由は再就職先を探して。岡田さんは大手企業で34年間、勤務した営業一筋のキャリアをもつ。しかし今年3月、定年を待たずに会社を早期退職。会社は業績不振ではなかった。黒字リストラとは業績が黒字なのにリストラすること。昨年度はPanasonicグループが1万人の早期退職を募集、三菱電機は4700人が応募した。昨年度、早期退職を募集した企業の約7割が黒字だった。企業では50~60代の幹部が多い一方で中堅や若手が少ない傾向にある。体力があるうちにリストラすることで企業の若返りを図る狙い。黒字リストラに応募した岡田さんは不安があるものの2年分の給料が退職金に上乗せされることが後押しとなった。ただ現実は甘くない。縋る思いで訪ねたのがシニア専門の転職支援会社。これまでの実績をアピールするものの突きつけられたのは厳しい現実。大手企業に勤める人からの転職相談が増えている。そして苦戦している人には共通点がある。再就職先は中小企業になりがち。
