三菱UFJ信託銀行NY・横田さんはきょうのドル円予想レンジを157.40~158.40円とし、「昨日のNY市場はカーター元大統領の国民追悼の日に伴い、NY株式市場は休場、債権取引は短縮取引、ドル円相場は158円台に乗せ底堅い推移が続いた。本日は注目のアメリカの雇用統計の公表日であり、結果次第でドル円相場は上下にも値幅が出るため注意が必要」と話した。
注目ポイントには「日銀利上げ先送りがもたらすリスク」と挙げ、「12月の会合では植田日銀総裁から春闘に向けた賃金上昇基調の確認と、アメリカの新政権をめぐる不確実性が利上げ見送りの理由とされたが、両者を見極めるには一定の時間が必要。今週のさくらレポートでも中小企業から賃上げに慎重な声が確認されたことで次回の利上げ時期に対する市場の期待は3月会合に傾きつつあるように思われ、賃安基調の継続が予想される。3月利上げをメインシナリオに置く場合、現時点から2か月の間にトランプ新政権の政策が判明しドル高が加速するリスクに加え、日銀正常化先送りから再び円キャリートレードが変更され、一段と円売りが進むリスクが懸念される。近くドル高円安進行の流れから再び160円を超える展開となれば、国内では輸入物価上昇によるコスト増などの負の局面に焦点があたりやすく、円安を抑えるために利上げを催促する”ビハインド・ザ・カーヴ”に陥る可能性が高まり、安易な先送りはリスクが高いと考える。12月の日銀会合の”主な意見”では、前もって金融緩和の調整を行う必要性が指摘されており、1月上旬に160円を上回る円安が進めば、日銀が1月に利上げに踏み込む可能性は高まると考える。リスクシナリオとして短期的には155円に向けて円高が加速する可能性も想定すべきと考える。その場合、会合までの約2週間で利上げの織り込みを進めることとなり、荒れた値動きが想定される」と話した。
注目ポイントには「日銀利上げ先送りがもたらすリスク」と挙げ、「12月の会合では植田日銀総裁から春闘に向けた賃金上昇基調の確認と、アメリカの新政権をめぐる不確実性が利上げ見送りの理由とされたが、両者を見極めるには一定の時間が必要。今週のさくらレポートでも中小企業から賃上げに慎重な声が確認されたことで次回の利上げ時期に対する市場の期待は3月会合に傾きつつあるように思われ、賃安基調の継続が予想される。3月利上げをメインシナリオに置く場合、現時点から2か月の間にトランプ新政権の政策が判明しドル高が加速するリスクに加え、日銀正常化先送りから再び円キャリートレードが変更され、一段と円売りが進むリスクが懸念される。近くドル高円安進行の流れから再び160円を超える展開となれば、国内では輸入物価上昇によるコスト増などの負の局面に焦点があたりやすく、円安を抑えるために利上げを催促する”ビハインド・ザ・カーヴ”に陥る可能性が高まり、安易な先送りはリスクが高いと考える。12月の日銀会合の”主な意見”では、前もって金融緩和の調整を行う必要性が指摘されており、1月上旬に160円を上回る円安が進めば、日銀が1月に利上げに踏み込む可能性は高まると考える。リスクシナリオとして短期的には155円に向けて円高が加速する可能性も想定すべきと考える。その場合、会合までの約2週間で利上げの織り込みを進めることとなり、荒れた値動きが想定される」と話した。