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「上大沢(石川)」 のテレビ露出情報

先月、石川・輪島市西保地区の上大沢町を取材。中村和規夫さんは生まれも育ちも上大沢。2年前に仕事を引退し、この地で農業などをしながら暮らしてきた。20世帯45人いた住民は全員避難し、今は誰も住んでいない。去年1月の地震後、中村さんは集会所に寝泊りしながら農作業を再開させた。しかし住民たちが戻ってきた矢先に豪雨災害が起きた。米の収穫から2日後だったという。復興が遠のき、中村さんは上大沢での暮らしを諦めるべきかと考えたこともあったというが、海の景色を見て故郷に戻る気持ちを新たにしたという。
西保地区小池町には25世帯52人が暮らしていたが、今は住民全員が避難している。仮設住宅から坂下敏子さんが一時帰宅していた。敏子さんの暮らしを支えるのは孫・美香さんたち。仕事の合間をぬって月に数回、車で40分かけて仮設から自宅まで送り迎えをしている。小池町は電気や水道が復旧していない。どれだけ不便であっても敏子さんはここで暮らしたいと話す。敏子さんは夫と2人の息子に先立たれ、1人で坂下家の土地を守ってきた。敏子さんはこの土地を次の世代に繋いでいきたいと思っている。
敏子さんは体を動かすことが減り、体調が思わしくないとのこと。また長女が亡くなって敏子さんの子ども全員が亡くなってしまったといい、敏子さんは珍しく弱音を吐いていた。仮設住宅にいる中村和規夫さんは地元の食材を使って正月料理を作っていた。その足で輪島市内にある息子の家に向かった。中村さんは「上大沢で生きてきたから上大沢で生きていくことを望む」などと話した。敏子さんは元日に孫・美香さんと小池町で正月準備をしていた。敏子さんは「頑張って健康で畑仕事を綺麗にまわる。それが楽しみ」などと話した。

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