アジア・太平洋地域の外相らが安全保障を中心に話し合うARF(ASEAN地域フォーラム)の閣僚会合がラオスで開かれた。ASEAN加盟国や日本・アメリカ・中国・ロシアを含む27の国と地域などの外相らが出席した。北朝鮮は外相ではなく、ラオスに駐在するリ・ヨンチョル大使が出席した。この中で上川外相は北朝鮮による核・ミサイル開発やロシアとの軍事協力の進展に深刻な懸念を表明し、すべての大量破壊兵器の廃棄に向けて具体的な行動・対話の再開を求めた。また、拉致問題の解決に向けて各国の理解と協力を呼びかけた。参加した各国からは北朝鮮の挑発行動への懸念や拉致問題解決の必要性が示された。一方、外交筋によると、北朝鮮のリ大使は「対立する事態をあおっている」とアメリカを強く非難したほか、ロシアのラブロフ外相もアメリカを批判し、対立が際立った。