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「上海卓益得ロボット」 のテレビ露出情報

人形ロボットの実用化に向け、AIを活用した開発の最前線を取材した。先月首都・北京で行われたハーフマラソンの大会。1万2,000人のランナーがゴールを目指す一方でもう1つの戦いが繰り広げられていた。並行して開催されたのは、世界初の人型ロボットのマラソン大会。参加条件は自律走行または人による遠隔操作で二足歩行ができること。ロボットメーカーや大学の研究室など21チームから大小さまざまなロボットが参加した。中国政府は人口減少や少子高齢化による労働力不足に対応するため、人型ロボットをEVやスマートフォンに続く”次なる産業の柱”と位置づけて開発を後押し。ボクシングができるほどの性能を持ったものや、リハビリの相手をしてくれるものなど様々なロボットが開発され、市場規模は2030年までに17兆円以上に達すると予想されている。大会の初代チャンピオンに輝いたのは、「天工」という名のロボット。3時間半の制限時間を大幅に上回る2時間40分でゴールした。このロボットを共同開発した会社の1つが深センに本社を置く「UBTECH(優必選科技)」。接客用やレストランの配膳ロボットなどを手掛ける一方で人型ロボットの開発に力を入れてきた。その最新モデルが「Walker S1」。体につけられた複数の特殊なカメラで周りにある物体の形・距離を瞬時に判断、箱を手にとって運び他の箱の上へ正確に積み上げる。一見単純な作業に見えるが、突発的な事故にも対応できるという。例えば作業中にはこの場所をずらすと即座に箱を追いかけて作業を再開する。「箱を運ぶ」と言う命令に対しAIが自ら考えて計画を立て直すため、不測の事態に対しても臨機応変な対応ができる。こうした生成AIとロボットの高度な融合は「エンボディドAI」と言い、各社で開発を競っている。UBTECHでは去年2月から自動車工場の生産ラインでも訓練もスタート。無人搬送車と連携し運搬作業を担ったり、2台のロボットが連携して難易度の高い作業を行うなど実用化に向けより現実に則したデータを集めている。
人形ロボット活用の場は工場だけではない。上海にある「AgiBot(上海智元創技術)」の研究ラボ内、スーパーマーケットを再現した空間で行われているのは商品の陳列作業。エンジニアがコントローラーを操作し、様々な商品を陳列、ロボットに学習させる。住宅の空間で行われていうのは洗濯。洗濯物が入ったカゴを洗濯機まで運び、扉を開けて服を中に入れスタートボタンを押すまで一連の作業を行う。他にもネコのトイレ掃除や洋服のハンガー掛けなど様々な動作を条件を変えて何度も繰り返し学習させる。収集した学習データはロボットに付けられたカメラ映像とともに記録。専門スタッフが選別してビッグデータ化する。質の高いデータをいかにAIに効率的に学ばせるか、試行錯誤を続けているという。ロボットが人を代替する社会はいつごろやってくるのか。AgiBotの阮丞さんは「すーぱーやレストランのような場所なら約3年後には大規模に実用化できる。家の掃除など家事に使えるようになるには5年以上かかるかもしれない」と話す。

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