ふぐの仲卸や加工業者でつくる「下関ふく連盟」では、毎年ふぐが旬を迎えるこの時期に刺身や鍋料理のセットを宮家に献上している。献上する「ふぐ刺し」を調理する様子が報道関係者に公開され、調理師歴28年の井原安信さんが日本海の対馬沖で水揚げされ、2日間寝かせて熟成させた天然のトラフグの身を厚さ1ミリほどの薄さで引いていった。そして、直径33センチの皿に1枚1枚きれいに重ねながら、菊の花をかたどった「菊盛り」を完成させた。宮家に献上するふぐ料理はあさって未明から調理される予定で、下関市の赤間神宮でおはらいをしたあと、その日のうちに空路で東京へ送られ、秋篠宮家など4つの宮家に届けられる。