暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定になり、鹿児島県の奄美地方や沖縄県の本島北部ではきょうの未明からけさにかけて線状降水帯が発生し猛烈な雨が降った。このうち与論町では急激に災害の危険度が高まり、気象庁は午前2時40分に大雨の特別警報を発表したが、雨が弱まったことなどから午後2時に大雨警報に切り替えた。気象庁の与論島の観測点では午前8時20分までの24時間の雨量が594ミリに達し、統計を取り始めて以降最も多くなっている。また、沖縄県の東村でも午後3時までの24時間雨量が485.5ミリに達し、こちらも統計を取り始めて以降最も多くなっている。記録的な大雨となった奄美地方や沖縄本島では浸水や土砂災害などの被害が出ているが、このあとも夕方にかけて1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがある。引き続き土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に厳重に警戒するように。