来年日本で初めて開かれる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」。聞こえない、聞こえにくい選手たちにとって音が中心の応援では受け取ることが難しいという声があった。そこで選手たちに届けようと新たな応援スタイルが考案され、今月実際の競技場で初めて試された。今月デフ陸上の大会で実践されたサインエール。手話などをベースにした見える形の応援スタイル。この日応援団長を務めたのは、元デフ陸上砲丸投げの日本代表・神初兼司さん。自身も試合で声や音での応援が聞こえなかった経験から、“選手に届く応援がしたい”と今回の取り組みに参加した。サインエールは東京都がデフリンピックを盛り上げようと、聞こえる人や聞こえない人と一緒に開発してきた。大会には開発に携わってきた山田真樹も出場した。応援団は観客に声をかけ、応援のやり方や選手の名前の表現を手話などを交えて説明した。サインエールは、来年11月のデフリンピックに向けてそれぞれの競技に合わせて改良していくという。