東京都大田区の産業廃棄物処理場で火災が発生。鎮火まで3日かかり約1000平方メートル焼けた。原因は廃プラスチックに混ざっていたリチウム電池。消防の調査によると、廃棄物を砕く際に電池から発火しコンベヤーで運ばれ施設全体に燃え広がったとされている。復旧には1年以上かかり、数十億円かかる見通し。自治体にも動きがあり、世田谷区ではこれまで販売店に持ち込むよう呼びかけていたが、来月からは不燃ごみの日に別途収集する方針となった。膨張や変形は区に直接持ち込んで処分もできる。一方町田市では不燃物が混入した場合、最新技術活用の実証実験が行われていた。収集したゴミをX線でスキャン、AIが電池のいち情報を検知する。4日間行った実証実験では不燃ごみ2300キロ余りから40個の製品が発見された。さらに火災を防ぐ技術の開発も進んでいる。実験ではリチウム電池を特殊な冷蔵庫で-80度まで冷却。すると衝撃を加えても発火しなくなる。極度に冷却することで発火を防ぐ事ができる。これにより従来の保管、運搬する際の安全確保や電池を分解し放電する工程を省く事ができる。国ではモバイルバッテリーや携帯電話、加熱式タバコなどは4月から製造や輸入販売の業者に回収とリサイクルを義務付ける方針。