一級建築士で、聖堂の修復にも関わった青葉さんは、壁のレンガに秘密があるという。レンガの中は一部空洞になっていてこれは広島の川の砂で現場で労働者がこの型を作った。本来レンガは工場に発注して大量につくるものだが村野は一つずつ現場で手作りした。他にも鉄筋コンクリートの窓枠もえ現場で制作し、屋根の骨組みはかき集めた鉄骨を現場で継ぎ合わせた。ドーム屋根の鳳凰もモルタルで成形し、漆と金箔で手作りした。まるで指でこそいだかのような目地の粗い仕上げもこだわり。わざと荒々しいままに豊かな陰影を施した。こうして人のぬくもりが聖堂に命を吹き込んだ。
住所: 広島県広島市中区幟町4-42
URL: http://www.nobori-cho-catholic.com/
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