「ハリー・ポッターと賢者の石」からジョン・ウィリアムズ作曲の「ヘドウィグのテーマ」を紹介。「ハリー・ポッター」シリーズは魔法使いの少年ハリーを主人公にしたイギリスの小説。85以上の言語に翻訳され、子どもから大人まで世界中で愛されている。作者のJ・K・ローリングは20代後半、スコットランドの首都エディンバラに移住。この街でハリー・ポッター第1作目の多くを執筆した。ローリングが原稿を書いたカフェは観光名所のひとつになっている。「ハリー・ポッター」シリーズはハリーがホグワーツ魔法魔術学校で個性豊かな同級生や先生とともに成長していく姿を描いている。2001年にはシリーズ第1作目が映画化。魔法学校への入り口の駅はロンドンで撮影された。誰をも魔法の世界に引き込む「ヘドウィグのテーマ」。ヘドウィグは物語に登場するふくろうの名。作曲者のジョン・ウィリアムズはその羽をイメージしたと語っている。イングランド北東部の街ダラムにあるダラム城。イギリスで最初に登録された世界文化遺産のひとつ。11世紀に建築され古くからダラム大学の学生寮として使用されている。映画「ハリー・ポッター」シリーズではホグワーツ魔法魔術学校の場面に使われた。ダラム大聖堂から、さらに北東に位置するアニック城。11世紀、スコットランドから侵入を防ぐため要塞として建築された。1000年の歴史を持ち現在も公爵一家が居住している。この城もハリーが授業やスポーツに勤しんだホグワーツの印象的なシーンで登場する。こうした撮影地には世界中から多くのファンが訪れている。多くの人の心を捕らえてきたのは魔法を使っても解決できない困難と向き合うハリーたちの姿。物語の最終章から19年後を描いたミュージカルもファンを熱狂させた。困難を乗り越える心の強さの大切さを世界中の人々に伝え続けている。