大気中や工場などから排出された二酸化炭素を水素を合成して作る液体「合成燃料」。ガソリンや飛行機のジェット燃料として利用することができる。合成燃料を燃料から一貫して試験的に製造する施設が国内で初めて開設した。横浜・中区にあるエネオス研究拠点では二酸化炭素と水素を利用して1日当たり約160リットルの合成燃料を製造する計画。合成燃料は水素をつくる電力が再生可能エネルギー由来であれば燃やしても“二酸化炭素の排出量・実質ゼロ”とみなすことができ、政府は2040年代前半までの商用化を目標にしている。ただ現在の製造コストが1リットルあたり300〜700円と高く、普及に向けては原油由来のガソリンなどとの価格差をどこまで縮められるかが課題。