住宅用木材で国内トップのシェアを誇る製材会社・中国木材能代工場は今年1月に稼働を始めた。工場長の松浦健次郎は秋田の豊富な杉野資源が進出の決め手になったという。秋田県能代市はかつて天然秋田スギを活用した木材産業によって繁栄した。豊富な資源を生かし国内外に木材を供給。明治から大正、戦後に至るまで東洋一の木都とと言われた。天然秋田スギは木目が細かく強度に優れていることから住宅建材として重宝された。しかし今は資源量が大幅に減ったため昭和30年代後半から資源量が制限され現在は伐採ができない。その後植林が盛んに行われ、人工スギは全国で最も広くなったが人工林の秋田スギは天然秋田スギより強度が安定しないことから需要が低迷した。しかしそこに大手製材会社に白羽の矢が立った。最新の工場と共に再び能代を木材の供給基地に。木都の復活に一歩を踏み出した。白神森林組合・金野忠徳組合長のコメント。