暖かく湿った空気などの影響で、雨雲が発達した関東甲信。千葉県市原市では、1時間に85ミリの雨が降り、アンダーパスが冠水して、水につかった車が動けなくなった。先日の台風10号による大雨で相次いだ、車が水につかる被害。少なくとも九州から関東の6つの県で同じような事例があった。これらの現場をハザードマップに重ねると、すべて浸水リスクが指摘された地域だった。ハザードマップを確認して、事前に移動させることが対策の鍵。車を守る特殊なシートも開発されている。地面に敷いたシートで、下の部分を覆って、上からもかぶせる。水位が上がると、車が浮くのでバンドで固定しておくという。仮に水没した場合、火災や電気自動車の感電に注意。さらに気になるのが補償。日本損害保険協会によると台風などによる水没は、多くの車両保険で補償されるが、契約の内容によっては、補償に含まれないおそれもある。大気が不安定な状態は、関東甲信ではあすにかけて続く見込み。土砂災害に警戒し、低い土地の浸水や急な川の増水などに、引き続き十分注意。