日本海や太平洋に生息するスルメイカは、日本で最も漁獲量が多いイカ。しかし2016年から漁獲量が急速に減っており、去年はピーク時の3%にまで落ち込んだ。水産庁はきのう、全国のイカの漁業者や自治体の職員を集めてスルメイカの不漁の原因や、今後の資源管理をどうしていくか話し合う会議を開いた。会議で水産庁の担当者は、小型のスルメイカの漁獲を1トン控えた場合、半年後には3倍以上の重さに成長するという試算を報告した一方で、スルメイカの移動ルートは年によって変わるため、小型だけを水揚げしないことは難しいとも述べ、対策の難しさをにじませていた。