福岡市中央区の圓應寺がある簀子地区は、昭和20年6月19日の福岡大空襲で176人が死亡するなど、被害が大きかった地域の1つで、毎年慰霊祭が行われている。昭和40年の市などの調査で確認された105人の犠牲者の名簿がおととし作成され、境内にある地蔵の前の石櫃に納められている。この名簿を湿気などから守るための風通しがきょうから行われている。名簿は石櫃から取り出されると、地蔵の前で「三方(さんぼう)」という台に供えられ、風が当たるように置かれた。圓應寺はあさって行われる予定の慰霊祭が行われるまで名簿を地蔵に供えながら風通しをすることにしている。