FANTASTICS・中尾翔太さんが3歳から追い続けた夢「CDデビュー」を目前に控えた生放送を数日後、翔太さんの母に検査結果について連絡があった。判明したのはスキルス胃がんステージ4で、余命は3週間だった。一般的な胃がんとは異なり、胃の粘膜のフタにがん細胞が広がるため、胃カメラでも見つかりにくく進行も早い。年間日本人の約1万人に1人の割合で発症している。余命3週間を1人受け止めたのは、1人の母親だった。実は翔太さんの父も同じ病で他界していて、余命とスキルスは伏せ、「また踊れる」希望を守りながら家族が現実を背負うことを決断した。一方で、メンバーには1週間後マネージャーから全てが伝えられたとのこと。夢が叶う一歩手前で入院、すぐに抗がん剤治療が開始した。そんな翔太さんにどう寄り添えばいいのか、メンバーが大切にしたのはこれまでと変わらない日常。思いが実り、余命3週間を乗り越えて、入院から約1カ月退院できるまでに回復した。そして寮に母親も加わり、みんなで翔太さんを支える生活がはじまった。余命宣告を受けてから3カ月、翔太さんの血液上でがんが見つからなかった。再び開いた夢への扉。ベッドの上で振り付け動画を何度も見返し、いつでも合流できる準備をしていた。しかし、2018年7月6日亡くなった。余命宣告を受けた日から半年、「また踊る」という希望を最後まで捨てなかった。翔太さんが生前残していたものは、メンバーと計画していた母親の誕生会で送った感謝のメッセージだった。
