「中村式 押しトレ」はぶつからず頭をつけた状態から相手を押すもの。枡の相手は部屋で最も軽い約120kgの宮乃風。枡は「死ぬかと思った。」と話す。中村式 押し稽古は1日3~5本と本数は少なく短期集中で行われる。多くの相撲部屋では土俵での稽古を4時間ほど行うが、中村部屋では半分の2時間。「量より質」を重視し、厳しい稽古を短い時間で行うのだという。部屋の立ち上げから約11カ月。宮乃風が十両に昇進し、来場所から嘉陽の新入幕が濃厚となるなど弟子たちの成績も向上している。中村さんは「このやり方が潜在能力を最大限に発揮することにつながっているのかという疑いが常に持って、もしかしたら半年後カタチが変わっているかもしれないが、いいように変わっていく。常に問をたてて常にいろいろなことに取り組んでいる。」などと話した。