電気炉で厚板専業メーカーは日本で中部鋼鈑しかない。多品種で小ロット生産ができる。年商は511億円、従業員数は521人。約23万平方メートルの敷地に本社と工場を集約している。強みの一つが注文に応じて多品種の厚板を必要な分製造する小ロット生産。厚さや強度、加工のしやすさなど用途によって求められる性能は様々。多様な注文に応えるのが巨大な電気炉。高炉は鉄鉱石とコークスを使って長期間連続して鉄を作る設備で一度稼働すると簡単には止められない。一方、電気炉は電気の熱を使って鉄を溶かす。必要に応じて稼働・停止がしやすい。原料となるのが鉄スクラップ。カメラの映像をもとにAIが鉄スクラップの種類や等級を判定。つくる鋼材に合わせて種類や量を調整する。約1600℃で鉄スクラップを溶かす。スクラップには不純物も含まれるため精錬という工程が重要になる。精錬では用途に合った強さや性質にするため炭素やマンガンなど必要な成分を加えて調整する。不要な成分は生石灰などと反応させてスラグと呼ばれる鉄とは別の層に取り込み分離する。サンプルを採取して炭素やマンガンなどの成分量が範囲内かを分析する。分析と調整を繰り返して狙った材質へと近づけていく。
